1.3.3 ジャーナル出力時間の監視
ジャーナルは,OpenTP1システムやUAPの各種履歴情報の取得に使用されます。また,障害回復にも使用される重要なデータです。
ジャーナルはトランザクションでは必ず取得されるため,ディスク障害や高負荷状態によってジャーナルの出力に長い時間を必要とした場合,トランザクション時間が長くなり,オンライン性能のボトルネックとなるおそれがあります。
このため,ジャーナルの出力時間を監視することは重要です。ジャーナルの出力時間はジャーナルファイルの書き込み処理に掛かった時間を監視することで確認できます。
- 〈この項の構成〉
(1) 関連する監視テンプレート
ジャーナルの出力時間を監視するために使用できる監視テンプレートを次の表に示します。
アラーム |
使用レコード |
使用フィールド |
異常条件 |
警告条件 |
---|---|---|---|---|
RTS JNL Write Time |
PI_RTSS |
ジャーナルの出力時間 |
Event ID = 1104 AND Sv Name = "_SYSTEM" AND Svc Name = "_SYSTEM ONLY" AND Average ≧ 2,000,000 |
Event ID = 1104 AND Sv Name = "_SYSTEM" AND Svc Name = "_SYSTEM ONLY" AND Average ≧ 1,000,000 |
(2) 監視方法
- ジャーナルの出力時間の監視
-
ジャーナルの出力時間は,RTS JNL Write Timeアラームを使用して監視できます。
RTS JNL Write Timeアラームによって異常を検知した場合,次に示す監視テンプレートを使用することでジャーナルファイルの状況を確認できます。
-
Journal Detailレポート
Journal Detailレポートによって,ジャーナルグループの状況を確認できます。
さらに詳細な状況や原因を調査したい場合は,OpenTP1やOSが出力するログ,提供コマンドなどを使用してください。