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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle(R) WebLogic Server


1.1.4 WebLogic Serverの運用上の問題点を通知できます

PFM - Agent for WebLogic Serverで収集したパフォーマンスデータは,WebLogic Serverのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,WebLogic Serverを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合のユーザーへの警告にも利用できます。

例えば,Javaヒープの使用率を1分ごとに監視している場合,3回の収集間隔のうちに使用率75%以上の状態が2度発生したら,ユーザーにEメールで通知するとします。このように運用するために,「Javaヒープの使用率75%以上の状態が3回の収集間隔のうちに2回発生する」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。

しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for WebLogic Serverと関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for WebLogic Serverとを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for WebLogic Serverによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

このように,アラームを定義することによって,WebLogic Serverの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。

アラームの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。