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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM Lotus Domino


6.2.1 User Defined Stat Optionsプロパティの設定

任意の統計値情報を収集するには,PFM - Agent for DominoのUser Defined Stat Optionsプロパティに,統計情報定義ファイルのパス名を設定する必要があります。

〈この項の構成〉

(1) User Defined Stat Optionsプロパティの設定手順

User Defined Stat Optionsプロパティの設定手順を次に示します。

  1. PFM-Web Consoleで,PFM - Agent for Dominoのプロパティを表示する。

  2. プロパティから,「User Defined Stat Options」を選択する。

  3. User Defined Stat OptionsのStatDefine.iniプロパティを設定する。

    StatDefine.iniプロパティには,PFM - Agent for Dominoで収集対象にする統計値を定義した統計情報定義ファイル(StatDefine.ini)の絶対パスを255バイト以下で指定します。統計情報定義ファイル(StatDefine.ini)の書式については,「(2) 統計情報定義ファイル(StatDefine.ini)」を参照してください。

(2) 統計情報定義ファイル(StatDefine.ini)

統計情報定義ファイル(StatDefine.ini)は,監視を実行しているPFM - Agentホスト上に作成します。

(a) 統計情報定義ファイルの書式と設定内容

統計情報定義ファイルは通常のテキストファイル形式で,次の書式で作成してください。

統計情報定義ファイルの書式
[SUB1]
sign="識別子1"
value="統計値名1"
[SUB2]
sign="識別子2"
value="統計値名2"
  :
[SUB32]
sign="識別子32"
value="統計値名32"

統計情報定義ファイルの設定項目と設定できる値を次の表に示します。

表6‒1 統計情報定義ファイルの設定項目と設定できる値

設定項目

説明

設定できる値

[SUB1][SUB2],…,[SUB32]

統計値の区切りとして使用するサブセクション名を指定する。サブセクション名は,32個まで指定できる。

[SUBn]

nは数値。通番で指定する。

sign

統計値を識別するための識別子を指定する。

半角英数字31バイト以内の文字列。

value

収集対象にする統計値名を指定する。

127バイト以内の文字列。

文字列の大文字,小文字は区別される。

注※

統計値情報は,すべて浮動小数点を含む数値として収集されます。このため,収集された値が文字列となる統計値情報の統計値名は指定できません。

統計値名については,event4.nsf内に格納されている統計値名を参照するか,またはドミノサーバコンソールからshow statコマンドを実行して,その実行結果から統計値名を参照してください。

(b) 統計情報定義ファイルの作成例と収集イメージ

統計情報定義ファイルの作成例と,ドミノサーバの統計値情報の収集イメージを次に示します。

統計情報定義ファイルの作成例
[SUB1]
sign=Paging_AVG
value=Platform.Memory.PagesPerSec.Avg
[SUB2]
sign=Paging_PEAK
value=Platform.Memory.PagesPerSec.Peak
ドミノサーバの統計値情報の収集イメージ
Record Time          sign            value
2009/03/30 18:20     Paging_AVG      0.2
2009/03/30 18:20     Paging_PEAK     1.2