1.1.4 Lotus Notes/Dominoの運用上の問題点を通知できます
PFM - Agent for Dominoで収集したパフォーマンスデータは,Lotus Notes/Dominoのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,Lotus Notes/Dominoを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合のユーザーへの警告に利用することもできます。
例えば,何らかの障害が発生してドミノサーバのメモリー使用量が一定の値を超えた場合に,ユーザーにEメールで通知するとします。このような運用をするためには,PFM - Web Consoleでサーバのメモリーに関するレコードの値を収集するように設定します。そして,「ドミノサーバのメモリー使用量が一定の値を超えた状態」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合に,Eメールをユーザーに送信するように設定します。
しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。
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Eメールの送信
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コマンドの実行
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SNMPトラップの発行
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JP1イベントの発行
しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for Dominoと関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for Dominoとを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for Dominoによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。
このように,アラームおよびアクションを定義すると,Lotus Notes/Dominoの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。
アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。