12.4.2 トラブルシューティング時にLinux環境で採取が必要な資料
- 〈この項の構成〉
(1) OSのログ情報
OSに関する次の情報の採取が必要です。
情報の種類 |
概要 |
デフォルトのファイル名 |
jpcrasコマンドでの採取 |
---|---|---|---|
システムログ |
syslog |
/var/log/messages* |
○※ |
プロセス情報 |
プロセスの一覧 |
− |
○ |
システムファイル |
hostsファイル |
/etc/hosts |
○ |
servicesファイル |
/etc/services |
○ |
|
OS情報 |
パッチ情報 |
− |
○ |
カーネル情報 |
− |
○ |
|
バージョン情報 |
− |
○ |
|
ネットワークステータス |
− |
○ |
|
環境変数 |
− |
○ |
|
ホスト名 |
− |
○ |
|
ダンプ情報 |
coreファイル |
− |
○ |
- (凡例)
-
○:採取できる
−:該当しない
- 注※
-
デフォルトのパスおよびファイル名以外に出力されるように設定されているシステムでは,収集できません。手動で収集してください。
(2) Performance Managementの情報
Performance Managementに関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。
情報の種類 |
概要 |
デフォルトのファイル名 |
jpcrasコマンドでの採取 |
---|---|---|---|
共通メッセージログ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(シーケンシャルファイル方式) |
/opt/jp1pc/log/jpclog{01|02}※1 |
○ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(ラップアラウンドファイル方式) |
/opt/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※1 |
○ |
|
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合) |
論理ホスト運用のPerformance Managementから出力されるメッセージログ(シーケンシャルファイル方式) |
環境ディレクトリ※2/jp1pc/log/jpclog{01|02}※1 |
○ |
論理ホスト運用のPerformance Managementから出力されるメッセージログ(ラップアラウンドファイル方式) |
環境ディレクトリ※2/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※1 |
○ |
|
構成情報 |
各構成情報ファイル |
− |
○ |
jpctool service listコマンドの出力結果 |
− |
○ |
|
バージョン情報 |
製品バージョン |
− |
○ |
履歴情報 |
− |
○ |
|
データベース情報 |
Agent Storeサービス |
|
○ |
データベース情報(論理ホスト運用の場合) |
論理ホスト運用のAgent Storeサービス |
|
○ |
トレースログ |
Performance Managementの プログラムの各サービスのトレース情報 |
−※3 |
○ |
インストールログ※4 |
Hitachi PP Installerの標準ログ |
/etc/.hitachi/.hitachi.log /etc/.hitachi/.hitachi.log{01|02|03|04|05} /etc/.hitachi/.install.log /etc/.hitachi/.install.log{01|02|03|04|05} |
× |
コマンド情報 |
環境パラメーター設定ファイル |
/opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/jr3alget.ini /opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/jr3slget.ini |
○ |
トレース情報 |
− |
○ |
|
タイムスタンプファイル |
− |
○ |
|
格納ファイル |
|
○※6 |
|
管理ファイル |
/opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/ALERT.ofs /opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOG.ofs |
○ |
|
コマンド情報(論理ホスト運用の場合) |
環境パラメーター設定ファイル |
環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/jr3alget.ini 環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/jr3slget.ini |
○ |
トレース情報 |
− |
○ |
|
タイムスタンプファイル |
− |
○ |
|
格納ファイル |
|
○※6 |
|
管理ファイル |
環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/ALERT.ofs 環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOG.ofs |
○ |
- (凡例)
-
○:採取できる
×:採取できない
−:該当しない
- 注※1
-
ログファイルの出力方式については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
- 注※2
-
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。
- 注※3
-
トレースログの格納先ディレクトリについては,「12.3.2 トラブルシューティング時に採取するログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
- 注※4
-
インストールに失敗した場合に採取してください。
- 注※5
-
nは数字を示します。
- 注※6
-
デフォルトの格納先から変更した場合,jpcrasコマンドでは採取できません。手動で採取してください。
格納ファイルの格納先については,「5.3.2 設定内容」のEXTRACTFILEセクション,および「6.3.2 設定内容」のEXTRACTFILEセクションを参照してください。
(3) SAPシステムの情報
監視対象プログラムであるSAPシステムに関する次の情報の採取が必要です。
情報の種類 |
採取資料 |
---|---|
システムログ |
SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションSM21を使用して,次の選択条件で採取した資料
システムログの詳細については,SAPシステムのマニュアルおよびオンラインヘルプを参照してください。 |
XMIログ |
SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションRZ15を使用して,次の選択条件で採取した資料
XMIログの詳細については,SAPシステムのマニュアルおよびオンラインヘルプを参照してください。 |
リリース・パッチ情報 |
|
開発者トレース |
PFM - Agent for Enterprise Applicationsが提供するコマンドの実行や,Agent Collectorサービスでエラーが発生した場合に採取するSAPシステム上の開発者トレース(SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションST11を使用して採取する,dev_w*,dev_rfc*および,dev_rdファイル) |
- (凡例)
-
*:ワイルドカード文字です。任意の1文字以上の文字列を示します。
(4) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーション内容について,次に示す情報が必要です。
-
オペレーション内容の詳細
-
トラブル発生時刻
-
マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,PFM - ManagerとPFM - Agentの構成など)
-
再現性の有無
-
PFM - Web Consoleからログインしている場合は,ログイン時のPerformance Managementユーザー名
(5) エラー情報
次に示すエラー情報を採取してください。
-
コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コンソールに出力されたメッセージ
(6) その他の情報
上記以外で必要な情報を次に示します。
-
コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数