6.1 CCMSアラート情報抽出機能の概要
PFM - Agent for Enterprise Applicationsで,CCMSの警告モニター内で発生する警告(アラート情報)を定期的にテキストファイルに出力できます。PFM - Agent for Enterprise ApplicationsのCCMSアラート情報抽出機能を使用すると,次のようなCCMSアラート情報をテキストファイルに出力できます。
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アラートID
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アラートに関連づけられているMTEのID
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アラートの重要度
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一般プロパティ
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メッセージ
テキストファイルに出力されたCCMSアラート情報は,ほかのプログラムと連携することで,SAPシステムの障害情報の監視に利用できます。ここでは,JP1/BaseとJP1/IMとの連携による障害監視の例を説明します。
JP1/Baseのログファイルトラップ機能を使用すると,CCMSアラート情報をJP1イベントに変換できます。このJP1イベントをJP1/IMから監視することで,SAPシステムの障害情報をJP1/IMから監視できるようになります。
JP1/BaseおよびJP1/IMと連携してSAPシステムの障害を監視する例を,次の図に示します。
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PFM - Agent for Enterprise ApplicationsがCCMSアラート情報を格納するファイルの形式には,次の2種類があります。
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WRAP1形式
CCMSアラート情報が一定の容量に達すると,ラップアラウンドして再び先頭からデータを上書きする形式のファイルです。ファイルの先頭には,管理情報として1行のヘッダーがあります。WRAP1形式で格納できるCCMSアラート情報のファイル数は1個です。WRAP1形式を使用してCCMSアラート情報を監視する場合には,動作定義ファイルに次のパラメーターを指定してください。
FILETYPE=WRAP1 HEADLINE=1
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WRAP2形式
CCMSアラート情報が一定の容量に達してラップアラウンドするとき,データを削除して再び先頭からデータを書き込む形式のファイルです。WRAP2形式では複数のCCMSアラート情報のファイルに格納できます。WRAP2形式を使用してCCMSアラート情報を監視する場合には,動作定義ファイルに次のパラメーターを指定してください。
FILETYPE=WRAP2