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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for HiRDB


RDAREA HiRDB File System Area(PI_RDFS)

〈このページの構成〉

機能

RDAREA HiRDB File System Area(PI_RDFS)レコードには,RDエリア用HiRDBファイルシステム領域についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。HiRDBファイルシステム領域とRDエリアの組み合わせごとに1行作成されます。

注意
  • サーバまたはユニットの構成を変更した場合,最新の構成を反映するためにエージェントを再起動してください。

  • このレコードに対してはリアルタイムレポートを作成しないでください。リアルタイムレポートを作成した場合には何も表示されません。

  • Collection Intervalは25920000秒(約10か月)以下にしてください。

  • Collection Intervalは次のように設定してください。

    Collection Interval > 監視対象HiRDBのシンクポイント発生間隔

    このように設定しない場合,収集間隔中にfilの統計情報が出力されず,レコードの情報が取得できない場合があります。HiRDBのシンクポイント発生間隔については,マニュアル「HiRDB システム定義」のシンクポイントダンプの取得間隔に関する説明を参照してください。

  • このレコードはHiRDBのfil統計情報が収集されている期間だけ収集できます。収集開始,収集停止の契機はそれぞれ次のとおりです。

    <HiRDBの統計情報の出力が開始される契機>

    ・HiRDB稼働中にpdstbeginコマンドを実行した時。

    ・システム共通定義pdsysで,pdstbeginオペランドを指定してHiRDBを開始した時。

    <HiRDBの統計情報の出力が停止される契機>

    ・HiRDB稼働中にpdstendコマンドを実行した時。

    ・HiRDBを停止した時。

  • 共用RDエリアの場合,サーバごとに別の行として収集されます。

  • 稼働していないユニットの情報は収集できません。

  • 稼働OSがWindowsで,IPアドレス引き継ぎなしのスタンバイ型系切り替え,または1:1スタンバイレス型系切り替えのユニットの場合,HiRDB 07-00以降の場合だけユニットの情報を収集できます。

  • pdfstatfsコマンド出力をデータソースとするフィールドについては,以下の注意事項があります。

    ・影響分散スタンバイレス型,あるいは1:1スタンバイレス型系切り替えを適用しているユニットにおいて,当該レコード収集と系切り替えが重なりpdfstatfsコマンドがエラーとなった場合,エラーとなったファイルシステム領域レコードの特定のフィールドの値は次の表に示す値となります。

    ・影響分散スタンバイレス型,あるいは1:1スタンバイレス型系切り替えを適用しているユニットにおいて,当該レコード収集と系切り替えが重なった場合,共通メッセージログにKAVF15071-Wメッセージを出力する場合があります。その場合,メッセージに出力されたサーバに該当するレコードの特定のフィールドの値は次の表に示す値となります。

    ・影響分散スタンバイレス型,あるいは1:1スタンバイレス型系切り替えを適用しているユニットにおいて,filの統計情報を取得しているサーバが停止している場合,そのサーバに属するファイルシステム領域レコードの特定のフィールドの値は次の表に示す値となります。

    ・jpcagtbdef.iniファイルのPDCONFPATHセクションの指定が誤っている場合,誤って指定したユニットに存在するHiRDBファイルシステム領域レコードの特定のフィールドの値は次の表に示す値となります。

    Manager名(View名)

    HiRDB File System Area Type

    空白

    Mbytes

    0

    Free Mbytes

    0

    Used Mbytes

    0

    Free %

    0

    Used %

    0

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

3600

Collection Offset

220

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

Yes

×

ODBCキーフィールド

ライフタイム

統計情報が出力開始されてから出力停止されるまで。

レコードサイズ

フィールド

pdsteditコマンドは統計解析ユティリティを示し,括弧の中は編集項目を示します。

各項目の詳細については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」のpdsteditコマンドの実行結果の説明を参照してください。

PFM - View名

(PFM - Manager名)

説明

要約

形式

デルタ

データソース

AIO Read

(AIO_READ)

システム固有情報。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のAIO READ値※3

AIO Write

(AIO_WRITE)

システム固有情報。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のAIO WRITE値※3

Close

(CLOSE)

クローズ発生回数。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のCLOSE値※3

Free %

(PERCENT_FREE_USAGE)

(ユーザー領域中の未使用領域(HiRDBファイルとして割り当てられていない領域)の容量/ユーザー領域の総量)*100(単位は%)。

COPY

float

No

100 * FREE_BYTES/BYTES

Free MBytes

(FREE_BYTES)

ユーザー領域中の未使用領域(HiRDBファイルとして割り当てられていない領域)の容量(単位はメガバイト)。

COPY

double

No

pdfstatfs -d -b FS_NAMEのremain user area capacity値

HiRDB File System Area Name

(FS_NAME)

HiRDBファイルシステム領域名(絶対パス表示)。

COPY

string(166)

No

pdstedit(fil)のFILE NAME値からHiRDBファイル名を取り除いたパス※2

HiRDB File System Area Type

(FS_TYPE)

HiRDBファイルシステム領域種別(DB,DB(NOLOB),SDB,SVR)。

COPY

string(10)

No

pdfstatfs -d -b FS_NAMEのinitialize area kind値

Host

(HOST)

ホスト名。

COPY

string(33)

No

pdstedit(fil)のHOST値

I/O Ops/sec

(IO_RATE)※5

1秒当たりのI/O回数。

HILO

float

No

(SYNC_READ+SYNC_WRITE+AIO_READ+AIO_WRITE)/divisor※4

Interval

(INTERVAL)

情報が収集される間隔(単位は秒)。

COPY

ulong

No

Agent Collector

IO Error

(IO_ERROR)

入出力エラー発生回数。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のIO ERROR値※3

List IO

(LIST_IO)

システム固有情報。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のLIST IO値※3

Mbytes

(BYTES)

HiRDBファイルシステム領域中のユーザー領域の総量(単位はメガバイト)。

COPY

double

No

pdfstatfs -d -b FS_NAMEのuser area capacity値

Open

(OPEN)

オープン発生回数。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のOPEN値※3

RDAREA Name

(RDAREA_NAME)

RDエリア名。

COPY

string(31)

No

pdstedit(fil)のRDAREA NAME値

Reads/sec

(READS_RATE)※5

1秒当たりの読み込み処理回数。

HILO

float

No

(SYNC_READ+AIO_READ)/divisor

Record Time

(RECORD_TIME)

fil_DATのLOG GET TIMEで最初に出力されたグリニッジ標準時。

COPY

time_t

No

pdstedit(fil)のLOG GET TIME値※1

Record Type

(SZRECORDTYPE)

レコードタイプ識別子。

COPY

char(8)

No

Agent Collector

Server Name

(SERVER_NAME)

サーバ名。

COPY

string(9)

No

pdstedit(fil)のSERVER値

Sync Read

(SYNC_READ)

同期READ発生回数。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のSYNC READ値※3

Sync Write

(SYNC_WRITE)

同期WRITE回数。

COPY

double

No

pdstedit(fil)のSYNC WRITE値※3

Used %

(PERCENT_USED)

(ユーザー領域中の使用中領域の容量/ユーザー領域の総量)*100(単位は%)。

COPY

float

No

100 * USED_BYTES/BYTES

Used MBytes

(USED_BYTES)

ユーザー領域中の使用中領域の容量(単位はメガバイト)。

COPY

double

No

BYTES-FREE_BYTES

Writes/sec

(WRITES_RATE)※5

1秒当たりの書き込み処理回数。

HILO

float

No

(SYNC_WRITE+AIO_WRITE)/divisor※4

注※1

fil_DAT内のフィールドHOST,SERVER,FILE NAMEからHiRDBファイル名を取り除いたHiRDBファイルシステム領域名,RDAREA NAMEの組でグループ分けをしたとき,各グループで最初のLOG GET TIMEを設定します。

fil_DAT内のフィールドLOG GET TIMEは「MM/DD/hh:mm:ss」の形式で出力されますが,PFM-Agent for HiRDBではtime_t型に変換してPI_RDFSレコードを作成します。そのとき,年は現在時刻を基に年のまたがりを考慮して設定されます。

注※2

絶対パス表示のHiRDBファイル名からHiRDBファイル名を取り除いて作成します。

(例)「/users/hirdb_s/area/rdsys04/rddata01」から「/users/hirdb_s/area/rdsys04」を取得します。

注※3

fil_DAT内のHOST,SERVER,FILE NAMEからHiRDBファイル名を取り除いたHiRDBファイルシステム領域名,RDAREA NAMEの組でグループ分けをして,各フィールドの数値データを合算します。数値データでなく「**********」が出力されている場合はオーバーフローを意味しているので,固定値0が設定されます。

注※4

divisorは,次に示す算出式で計算します。

fil_DAT内のフィールドHOST,SERVER,FILE NAME,RDAREA NAMEの組でグループ分けをしたとき,各グループでの最後のLOG GET TIME

− 統計情報管理テーブル内の最終統計ログレコードの取得時刻

+ 1

注※5

履歴レポートで複数レコードの値を集約する場合(例えば,1時間単位に収集したレコードを1日単位に表示する場合),集約されるレコードに含まれる値の平均を計算します。Storeデータベースには末尾に_HI,_LO,_TOTAL,_COUNTが付いたフィールドが追加されます。また,Viewには(Max),(Min),(Total)が付いたフィールドが追加され,履歴レポートで利用できます。集約された値が表す平均値は,集約期間内でのフィールド値の総和(_TOTALが付いたフィールドの値)を収集レコード数(_COUNTが付けられたフィールドの値)で割ったものとして定義されます。