4.1.1 HAクラスタシステム
(1) HAクラスタシステムでのHiRDBの構成
HiRDBをHAクラスタシステムで運用すると，障害発生時にフェールオーバーでき，可用性が向上します。
HiRDBをHAクラスタシステムで運用する場合，一般的には，実行系ノードと待機系ノードの両方で同じHiRDBが実行できる環境を構築し，HiRDBのデータ（マスタファイル，ディクショナリファイル，ユーザー用RDエリアなど）一式を共有ディスクに格納した構成にします。
また，クラスタシステムでのHiRDBの構成や運用方法はシステムによって異なる場合があります。詳細はHiRDBのマニュアルを参照してください。
(2) HAクラスタシステムでのPFM - Agent for HiRDBの構成
PFM - Agent for HiRDBは，HAクラスタシステムで運用でき，クラスタ構成のHiRDBを監視できます。HAクラスタシステムでPFM - Agent for HiRDBを運用する場合は，次の図のような構成で運用します。
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![[図データ]](GRAPHICS/ZUB04S01.GIF)
図4-1に示すように，PFM - Agent for HiRDBはクラスタ構成のHiRDBと同じ論理ホスト環境で動作し，HiRDBを監視します。障害発生時はHiRDBのフェールオーバーに連動してPFM - Agent for HiRDBもフェールオーバーし，監視を継続できます。
また，共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し，フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は，それぞれが同じ共有ディレクトリを使います。
1つのノードでPFM - Agent for HiRDBを複数実行できます。クラスタ構成のHiRDBが複数ある構成（アクティブ・アクティブ構成）の場合，それぞれの論理ホスト環境で，PFM - Agent for HiRDBを実行してください。それぞれのPFM - Agent for HiRDBは独立して動作し，別々にフェールオーバーできます。