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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM DB2


3.1.1 HAクラスタシステム

〈この項の構成〉

(1) HAクラスタシステムでのDB2の構成

DB2をHAクラスタシステムで運用すると,障害発生時にフェールオーバーすることができ,可用性が向上します。

DB2をHAクラスタシステムで運用する場合,一般的には,実行系ノードと待機系ノードの両方にDB2の環境を構築し,両方のノードから実行できるDB2のインスタンスを共有ディスクに構築します。なお,HAクラスタシステム上でDB2を運用する場合,一般的にはクラスタソフトからDB2を制御するためのソリューション製品を使用します。UNIXのクラスタソフトの場合は,各クラスタソフトのベンダーが提供している製品を使います。

また,クラスタシステムでのDB2の構成や運用方法は,システムによって異なる場合があります。

(2) HAクラスタシステムでのPFM - Agent for DB2の構成

PFM - Agent for DB2は,HAクラスタシステムで運用でき,クラスタ構成のDB2を監視できます。HAクラスタシステムでPFM - Agent for DB2を運用する場合は,次の図のような構成で運用します。

図3‒1 HAクラスタシステムでのPFM - Agent for DB2の構成例

[図データ]

図3-1に示すように,PFM - Agent for DB2はクラスタ構成のDB2と同じ論理ホスト環境で動作し,DB2を監視します。障害発生時はDB2のフェールオーバーに連動してPFM - Agent for DB2もフェールオーバーし,監視を継続できます。

また,共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は,それぞれが同じ共有ディレクトリを使います。

1つのノードでPFM - Agent for DB2を複数実行できます。クラスタ構成のDB2が複数ある構成(アクティブ・アクティブ構成)の場合,それぞれの論理ホスト環境で,PFM - Agent for DB2を実行してください。それぞれのPFM - Agent for DB2は独立して動作し,別々にフェールオーバーできます。