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JP1 Version 11 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM DB2


2.4.2 インスタンス環境の更新の設定

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。DB2のインスタンス情報の詳細については,DB2のマニュアルを参照してください。

表2‒10 PFM - Agent for DB2のインスタンス情報

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

db2_instance

この値は更新できる。DB2のインスタンス名を指定する。

8バイト以内の半角英数字。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • 次の記号

    !」「"」「%」「&」「'」「(」「)」「+」「,」「-」「.」「/」「:」「;」「<」「=」「>」「?」「[」「\」「]」「'」「{」「|」「}」「~

db2_node

この値は更新できる。DB2のノード名を指定する。

db2_name

この値は更新できる。DB2のデータベース名を指定する。

db2_user

この値は更新できる。DB2のデータベースに接続できるユーザー名を指定する。

次のどれかの権限を持つこと。

  • SYSADM

  • SYSCTRL

  • SYSMAINT

またcollect_additional_infoに「y」を指定した場合は次のどれかの権限も必要。

  • DATAACCESS

  • DBADM

  • SQLADM

db2_password

この値は更新できる。db2_userで指定したユーザーのパスワードを指定する。

64バイト以内の半角英数字。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • 次の記号

    !」「"」「%」「&」「'」「(」「)」「+」「,」「-」「.」「/」「:」「;」「<」「=」「>」「?」「[」「\」「]」「'」「{」「|」「}」「~

attach_retry

この値は更新できる。DB2インスタンス接続リトライ回数を指定する。

0〜99(単位:回数)。

0

attach_waittime

この値は更新できる。DB2インスタンス接続リトライ間隔を指定する。

0〜600(単位:秒)。

0

db2_activate

この値は更新できる。DB2を活動化状態にするかどうかを指定する。

yまたはn

n

db2_dir

この値は更新できる。DB2のインストールパスを指定する。

255バイト以内のディレクトリパス

/opt/IBM/db2/V9.1

collect_additional_info

この値は更新できる。DB2の特定の機能を使用する場合に,スナップショットに加えSQLによる追加情報を収集するかどうかを指定する。

"y":追加情報を収集する

"n":追加情報を収集しない

yまたはn

n

(凡例)

−:なし

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    PFM - Agent for DB2を示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key DB2

    設定されているインスタンス名がdb2instの場合,db2instと表示されます。

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for DB2のサービスが起動されている場合は,停止する。

    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

    jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  3. PFM - Agent for DB2を示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    インスタンス名db2instのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key DB2 -inst db2inst
  4. DB2のインスタンス情報を更新する。

    表2-10に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます(ただし,db2_passwdの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。

    すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

注意

更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。