1.3.1 パフォーマンス監視の目的
PFM - Agent for Oracleを用いたパフォーマンス監視は,主に次の目的で使うことができます。
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パフォーマンスデータを分析し,ボトルネック原因を見つける
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Oracleサーバが正しく動作しているか監視する
Oracleサーバを運用する場合,特定の要因により,Oracleサーバ全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。パフォーマンスに悪影響を及ぼす要因としては,次のようなものがあります。
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バッファ・キャッシュ不足
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共有プール不足
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ソート作業用メモリー不足
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全件検索の割合増加
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セグメントのフリー・リスト不足
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ディスク容量不足
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REDOログ待機の発生
Oracleサーバが正しく動作しているかを確認することは大変重要なことです。Oracleサーバが正しく動作しているかは,パフォーマンスの観点に加えて,次のような監視によって動作を確認することができます。
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Oracleインスタンスの稼働監視
このように,Oracleサーバを安定稼働させるには,PFM - Agent for Oracleを用いてパフォーマンス監視をすることができます。
なお,パフォーマンス監視方法のしきい値は参考値です。具体的なしきい値については,ベースラインを測定し決定する必要があります。
具体的な設定項目については,Oracleサーバの運用形態に合わせて検討する必要があります。