3.1.7 PFM製品が導入されていない複数のホストからのパフォーマンスデータの収集例
PFM製品が導入されていないホスト固有のパフォーマンスデータを,PFM - Agent for Platformのユーザー作成データ収集機能を使って収集できます。また,複数のホストのパフォーマンスデータを1つのユーザーデータファイルに変換することで,同時に複数のホストの状態を監視することもできます。この場合,PFM製品が導入されていないそれぞれのホストでユーザー作成データを作成するために,シェルなどのスクリプトを準備する必要があります。ここでは,PFM製品が導入されていないホストのパフォーマンスデータを収集し,PFM - Agent for Platformのレコード情報として出力するまでの例を示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 収集データ
ここでは「3.1.6 利用ポート情報の収集例」で作成したユーザー作成データを使用して情報を取得する例を示します。
(2) 前提条件
PFM製品が導入されていない複数のホストからパフォーマンスデータを収集するための前提条件を次に示します。
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PFM製品が導入されているホストとPFM製品が導入されていないホストの間で信頼関係が結ばれており,ファイルのやり取りが可能な環境である(ホスト間でNFSによる共有領域が設定されている)。
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PFM製品が導入されているホストのPFM - Agent for Platformのバージョンが08-11以降である。
(3) データ収集の手順
PFM製品が導入されていないホストのデータ収集の流れを次の図に示します。
図中の番号に従って処理の流れを説明します。複数のホストのパフォーマンスデータを収集する場合は,同様の手順をホストごとに実行してください。
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PFM製品が導入されていないホストでユーザー作成データを作成する。
パフォーマンスデータを収集するスクリプトを実行して,ユーザー作成データを作成します。ここでは「3.1.6 利用ポート情報の収集例」で作成したユーザー作成データを使用します。
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リモートホスト間でファイルをコピーする。
手順1で作成したユーザー作成データを,PFM製品が導入されているホストにコピーします。ここではNFSによってホスト間で共有されている領域「/nfshome/」にユーザー作成データをコピーします。cpコマンドの例を次に示します。
cpコマンドの例
# /homework/sample.sh # cp /homework/userdata.tcp /nfshome/userdata.tcp
- 重要
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複数のホストのユーザー作成データを収集する場合は,ファイル名が重複しないようにしてください。ファイル名が重複している場合,ファイルをコピーするときに上書きするおそれがあります。
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PFM製品が導入されているホストでjpcuserコマンドを実行する。
PFM製品が導入されているホストでjpcuserコマンドを実行して,手順2でコピーしたユーザー作成データをユーザーデータファイルに変換します。手順1および2を実行したPFM未導入ホストのユーザー作成データを,1つのユーザーデータファイルに変換する例を次に示します。
jpcuserコマンドの例
/opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/jpcuser PI_UPIB -file ユーザー作成データ1 -file ユーザー作成データ2 -file ユーザー作成データ3
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PFM製品が導入されているホストでレコードデータを収集する。
手順3で出力されたユーザーデータファイルの内容を,PFM製品が導入されているホストでレコードデータとして収集します。