2.1.1 パフォーマンス監視の目的
パフォーマンスを監視することは,システム環境の構築および管理では重要な作業です。
PFM - Agent for Platformを用いたパフォーマンス監視は,主に次の目的で使用できます。
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パフォーマンスデータを分析し,ボトルネックの原因を見つける。
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パフォーマンスデータの傾向を分析し,負荷の特性と対応するシステムリソースへの影響を把握する。
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運用システムが正しく動作しているか監視する。
システムを運用する場合,特定のボトルネックによって,システム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。ボトルネックの原因としては,次のようなケースが挙げられます。
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メモリー不足
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プログラムによる特定のリソースの占有
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サブシステム故障
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サブシステム構成不正(ネットワークインターフェースカードで,100Mbpsに設定する必要があるのに,10Mbpsに構成されているなど)
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サブシステム間で負荷の不均等
各種条件(同時接続ユーザーなど)を変更してパフォーマンスを監視したり,継続的にパフォーマンスを監視したりすることで,システム環境の負荷特性と対応するシステムリソースへの影響を把握できます。これによって,次のようなメリットがあります。
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システム構成の変更や調整が容易に行える。
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将来のシステムリソースのアップグレード計画が立てられる。
運用システムが正しく動作しているかどうかを確認することは大変重要なことです。システム環境が正しく動作しているかどうかは,パフォーマンスの観点に加えて,次のような監視によって確認できます。
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システムを提供するプロセスの動作監視
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システムの前提とするサービスの動作監視
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システム内の不正なプロセス動作監視
このように,システムを安定稼働させるには,PFM - Agent for Platformを用いて正しくパフォーマンスを監視することが重要です。