2.3.1 仮想化システムの利点
仮想化システムは,システムの余剰リソースを有効に扱える技術として注目されています。例えば,「1サーバ1アプリケーション」という状況の多い現在,ほとんどのサーバは余剰リソースを保持しています。具体的には,サーバのジョブが混雑する時間帯を除き5%〜7%程のリソースを使用しているのが現状です。このような状況を解決するのに仮想化システムは適しています。
また,仮想化システムはほかにも次のような利点があります。
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OSや機器を共有,一元管理できる。
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複数の古いサーバを仮想サーバにして,1台の新しいサーバ上で稼働できる。
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サーバの数が減るため,電力および空調コストが削減できる。