1.3.1 パフォーマンスデータ収集の流れ
PFM - RM for Virtual Machineでパフォーマンスデータを収集するときのデータおよび処理の流れについて説明します。
(1) パフォーマンスデータを収集するときのデータの流れ
パフォーマンスデータを収集するときのデータの流れを,次の図に示します。
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収集プロセスのデータの流れ
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監視対象ホストに接続して,パフォーマンスデータを収集します。
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収集したパフォーマンスデータを,性能情報一時ファイルに出力します。
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Remote Monitor Collectorサービスのデータの流れ
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収集プロセスが出力した性能情報一時ファイルを読み込みます。
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読み込んだパフォーマンスデータを,Storeデータベースの各レコードに格納します。
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Remote Monitor Collectorサービスと収集プロセスは,それぞれ独自のタイミングで動作します。
(2) パフォーマンスデータを収集するときの処理の流れ
PFM - RM for Virtual MachineのRemote Monitor Collectorサービスの収集処理は,各レコードのCollection Intervalに指定した時間で動作します。また,収集プロセスは,インスタンス環境のセットアップ時にIntervalに指定した時間で動作します。
パフォーマンスデータを収集するときの処理の流れについて,事例を次の図に示します。
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- 注※1
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00:05の収集処理では,性能情報一時ファイルが作成されていないため,パフォーマンスデータを収集しません。KAVL20517-Wのメッセージを出力します。
- 注※2
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00:15の収集処理から00:20の収集処理までの間にアラームをバインドした場合,バインドしたアラームが使用するレコードで履歴情報を収集しているかどうかによって,00:20の収集処理(バインド後の初回の収集処理)でアラーム評価を行うかどうかが異なります。
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バインドしたアラームが使用するレコードで履歴情報を収集している場合
アラーム評価を行わない
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バインドしたアラームが使用するレコードで履歴情報を収集していない場合
アラーム評価を行う
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- 注※3
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00:14から開始した収集処理が00:19までに完了しなかったため,00:19から開始予定の収集処理をスキップします。
- 注※4
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00:20の収集処理では,00:15の収集処理と同様に,00:11に出力された性能情報一時ファイルを読み込みます。
履歴情報を収集している場合またはアラーム評価をする場合,パフォーマンスデータを収集しません。KAVL20516-Wのメッセージを出力します。
リアルタイムレポートによる収集処理の場合,00:15の収集処理と同様に,00:11に出力された性能情報一時ファイルの内容を表示します。
- メモ
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パフォーマンスデータを履歴情報としてStoreデータベースに格納する場合,格納する時刻より前に収集した内容が格納されます。パフォーマンスデータの収集時刻からStoreデータベースへの格納までに掛かるおよその間隔は,最大で,インスタンス環境のセットアップ時に「Interval」に指定した時間(デフォルトでは約300秒)です。
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リアルタイムレポートには,表示操作を実行した時点の性能情報一時ファイルの内容が表示されます。リアルタイムレポートを表示中に,PFM - Web Consoleで「最新情報に更新」を実行した場合,「最新情報に更新」を実行した時点の性能情報一時ファイルの内容を表示します。
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監視対象ホスト数や収集処理中の負荷の状況によって,収集処理が遅延することがあります。
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アラーム評価をする場合,評価する時刻より前に収集したパフォーマンスデータに対して評価が実行されます。パフォーマンスデータの収集時刻からアラーム評価までに掛かるおよその間隔は,最大で,インスタンス環境のセットアップ時に「Interval」に指定した時間(デフォルトでは約300秒)です。
なお,履歴情報を収集していないレコードを使用するアラームをバインドした場合,アラームをバインドするタイミング,収集処理の遅延などによって,さらに前に収集されたパフォーマンスデータに対して評価が実行されることがあります。
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