jpcwbackup
形式
jpcwbackup -d バックアップデータの格納先ディレクトリ
機能
jpcwbackupコマンドは,指定したディレクトリに対して,PFM - Web Consoleの定義情報のバックアップファイルを作成するコマンドです。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Web Console
実行権限
- Windowsの場合
-
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Administrators権限を持つユーザー
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Backup Operators権限を持つユーザー
-
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pcwebcon/tools/
引数
-d バックアップデータの格納先ディレクトリ
バックアップ対象の定義情報を格納するディレクトリを指定します。ディレクトリは,相対パスでも絶対パスでも指定できます。ただし,次の条件を満たす必要があります。
-
ディレクトリがローカルディスク上にある。
-
空のディレクトリである。
-
ディレクトリに管理者のアクセス権限がある。
-
指定できる文字列長は最大35(単位:Windows(文字),UNIX(バイト))である。相対パス指定の場合,絶対パスに変換しても35以下になる。
-
半角英数字,および次の記号が使用できる。
! # $ % + . - / : = @ [ \ ] _ { } ( ) 半角スペース
( ) ! =および半角スペースは,ダブルクォーテーションで囲む必要があります。
ディレクトリ名として,「!」を使用する場合には直前にエスケープ文字「^」を付けて指定してください。
なお,ネットワークディスク上のディレクトリは指定しないでください。
注意事項
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バックアップコマンドを多重で実行しないでください。
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バックアップコマンド実行中に定義または構成を変更しないでください。対象となる定義または構成の変更の操作を次に示します。
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CLI操作の場合:実行に管理者権限を必要とするすべての操作
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GUI操作の場合:管理者ユーザーだけができるすべての操作
定義または構成を変更した場合は,コマンドの戻り値が235となり,実行に失敗するときがあります。
そのときは,定義または構成を変更していない状態で,コマンドを再度実行してください。
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バックアップデータを格納したディレクトリを退避する場合,パス長の長いディレクトリ(Windows:最大パス長255文字,UNIX最大パス長1,023バイト)にコピーすると,ファイル名が不正に変更されてリストアできなくなる場合があります。
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config.xmlは,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。そのため,設定を変更後にサービスを一度も起動していない状態でデータのバックアップをした場合は,リストア後に正しく動作できなくなることがあります。
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コマンド実行中にエラーが発生すると,バックアップ処理を中断します。その際,バックアップ先ディレクトリにデータが残ることがあります。再度バックアップする場合は,ディレクトリのデータを削除してからコマンドを実行してください。
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クラスタ運用している場合,実行系ホストと待機系ホストの両方でこのコマンドを実行する必要があります。
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待機系ホストでこのコマンドを実行した際,環境ディレクトリにアクセスできないため,必ずKAVJT6551-Wのメッセージが出力されますが,ユーザーの対処は必要ありません。
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UNIX環境でconfig.xmlの指定によって,ブックマークやプロセス監視のテンプレートの格納先ディレクトリをASCII7ビットコードの範囲外の文字を含むパスに変更して運用している場合に,バックアップコマンドを実行するときは,LANG環境変数をPFM - Web Consoleのサービス起動時のLANG環境変数と同一の値にしてください。PFM - Web Consoleのサービス起動時とバックアップ実行時の文字エンコードが異なると,正しくバックアップできないことがあります。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
コマンドラインの引数が不正である。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
3 |
ディレクトリの作成に失敗した。 |
4 |
指定したディレクトリが空ではない。 |
15 |
ブックマーク/プロセス監視のテンプレート情報格納先へのアクセスが失敗した。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
101 |
config.xmlファイルが不正である。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
202 |
ファイルアクセスエラーが発生した。 |
210 |
ディスク容量が不足している。 |
235 |
1つ以上のファイルのバックアップに失敗した。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
-dオプションでバックアップ先に「/tmp/backup_wc_2012」フォルダを指定した場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcwbackup -d /tmp/backup_wc_2012
出力例 (コンソール)
>jpcwbackup -d /tmp/backup_wc_2012 KAVJT6501-I The PFM - Web Console backup of definition information will now start. The backup of definition information for PFM - Web Console service ended. The backup of bookmarks information ended. The backup of processMonitoringTemplates information ended. KAVJT6502-I The PFM - Web Console backup of definition information ended normally.