6.2.1 アラームを設定・運用する方法
アラームは,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面またはコマンドを使用して設定・運用します。
アラームの設定には,次に示す方法があります。
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新規にアラームテーブルおよびアラームを定義する
システム環境に合わせてアラームテーブルを新たに作成し,アラームを定義します。また,アラームテーブルに,あとから新たなアラームを追加することもできます。
クイックガイドを使用して,簡易的なアラームを設定することもできます。クイックガイドで設定したアラームでは,エージェントへのバインドも実施されます。
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既存のアラームテーブルまたはアラームを使用する
次に示す方法があります。
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監視テンプレートを使用する
監視テンプレートは,各PFM - AgentまたはPFM - RMに付属している必要な情報があらかじめ設定されたアラームの集まりです。監視テンプレートを使用すると,PFM - AgentまたはPFM - RMを起動した時点で,監視テンプレートにアクティブ設定されているアラームが有効になります。
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監視テンプレートをカスタマイズする
監視テンプレートをコピーして監視目的に合わせてカスタマイズします。
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既存のアラームテーブルまたはアラームを使用する
定義済みのアラームテーブルまたはアラームをコピーしてカスタマイズします。
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上記のどれかで定義したアラームテーブルを,監視エージェントに関連づけて(バインドして)運用します。
- メモ
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jpctool alarmコマンドを使用して,アラーム定義ファイルを作成すると,最大250個までのアラームを一度に定義できます。大規模システムで複数のサーバに一括してアラームを設定するときなどに使用します。
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アラームの設定後,[アラーム反映状況の確認]画面またはjpctool alarm unappliedコマンドを使って,アラームの反映状態をサービスごとに確認できます。
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アラームテーブルはツリー形式で表示されます。これをアラームツリーと呼びます。アラームツリーの表示形式は次の2つから選択できます。
・分離表示する:ユーザー作成のアラームテーブルを「User Alarms」の下に,監視テンプレートを「Template Alarms」の下に,それぞれ別のツリーとして表示する形式です。
・分離表示しない:ユーザー作成のアラームテーブルと監視テンプレートをまとめて,同じルート「Alarms」の下に,1つのツリーとして表示する形式です。
アラームツリーを分離表示するかどうかを切り替えたい場合,初期設定ファイル(config.xml)のdisplayAlarmTablesSeparatelyを変更してください。初期設定ファイル(config.xml)の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,定義ファイルについて説明している章を参照してください。
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アラームテーブルをバインドする方法には,次に示すものがあります。
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監視マネージャーおよび監視エージェントのサービスを起動後にアラームを定義し,アラームテーブルを手動でバインドする(手動バインド)
この場合,アラームテーブルをバインドした時にアラームの監視を開始します。監視エージェントのサービスを起動してからバインドするまでの異常は検知できません。
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監視マネージャーの起動後,監視エージェントのサービスの起動前にアラームの定義とアラームテーブルの自動バインド設定を行い,監視エージェントの起動時に自動でバインドする(自動バインド)
この場合,監視エージェントのサービスを起動した時にアラームテーブルが自動でバインドされ,アラームの監視を開始します。
- メモ
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自動バインドを使用する場合,あらかじめアラームテーブル複数バインド機能を有効に設定しておく必要があります。