4.3.5 Storeデータベースサイズの確認と再編成について
Storeデータベースは,データの実体を格納する「データファイル」と,アクセスを高速化できるように,データへのインデックスを管理する「インデックスファイル」から成ります。Storeバージョン1.0の場合のデータファイルでは,レコードを削除すると無効領域になるだけで,ファイルサイズが自動的に縮小することはありません。また,データファイル中の無効領域は再利用されますが,格納しようとするパフォーマンスデータのインスタンス数がデータ収集のたびに変化するような場合,再利用の効率が悪くなり,Storeデータベースのサイズがディスク占有量の見積もりサイズを超えてしまうことがあります。そのため,Storeバージョン1.0の場合は定期的にStoreデータベースのサイズを確認し,ディスク占有量の見積もりサイズの90%を超えた時点で,Storeデータベースを再編成し,無効領域を縮小してください。なお,Storeバージョン2.0の場合は再編成は不要です。
(1) Storeデータベースサイズの確認
Storeデータベースの格納先で,拡張子が「.DB」および「.IDX」であるファイルのサイズを調べ,それらの合計サイズを計算します。Storeバージョン1.0の場合で,合計サイズがディスク占有量の見積もりサイズの90%を超えているときは,次に示す手順でStoreデータベースの再編成を行ってください。
(2) Storeデータベースを再編成する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
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再編成するStoreデータベースを管理するPerformance Managementのサービスを起動する。
再編成したいStoreデータベースを管理するPFM - AgentまたはPFM - Managerのサービスが停止している場合は,jpcspm startコマンドで起動します。
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jpctool db backupコマンドでStoreデータベースをバックアップする。
jpctool db backupコマンドを実行し,再編成したいStoreデータベースをバックアップします。jpctool db backupコマンドを実行すると,データファイルの無効領域以外のデータが抽出され,保存されます。
- 注意
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jpctool db backupコマンドを実行する場合,バックアップファイルの出力先にはStoreデータベースサイズの確認方法で計算した合計サイズの約2倍以上のディスク空き容量が必要となります。実行前に十分な空き容量があるか確認してください。
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再編成するStoreデータベースを管理するPerformance Managementのサービスを停止する。
再編成したいStoreデータベースを管理するPFM - AgentまたはPFM - Managerのサービスを,jpcspm stopコマンドで停止します。
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jpctool db restoreコマンドでStoreデータベースをリストアする。
jpctool db restoreコマンドを実行し,手順2でバックアップしたStoreデータベースをリストアします。
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Performance Managementのサービスを起動する。
必要に応じて手順3で停止したサービスを,jpcspm startコマンドで起動します。