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JP1 Version 11 JP1/Performance Management 運用ガイド


1.3.2 監視コンソールサーバのサービスを停止する

〈この項の構成〉

(1) 監視コンソールサーバのサービスを手動で停止する

(a) コマンドでサービスを停止する

サービスをコマンドで停止させるには,jpcwstopコマンドを使用します。

jpcwstop コマンドは,ログインしているホスト上のサービスだけを停止させることができます。リモートホストのPerformance Management プログラムのサービスは停止できません。

  1. 監視コンソールサーバ(PFM - Web Consoleがインストールされているホスト)にログインする。

  2. 管理者コンソールを開く。

  3. jpcwstopコマンドを実行する。

    jpcwstopコマンドは,次のフォルダに格納されています。

    • Windowsの場合

      PFM - Web Consoleのインストール先フォルダ\tools\

    • UNIXの場合

      /opt/jp1pcwebcon/tools/

    コマンドを実行すると,PFM - Web ServiceサービスおよびPFM - Web Consoleサービスが停止します。

(b) コントロールパネルからサービスを停止する

  1. Windowsの[サービス]を選択する。

  2. [サービス]ダイアログボックスの「PFM - Web Service」サービスを右クリックし,プルダウンメニューから「停止」を選択する。

  3. 「PFM - Web Console」サービスを右クリックし,プルダウンメニューから「停止」を選択する。

(2) 監視コンソールサーバの自動停止を設定または解除する(Windowsの場合)

システム終了時にサービスが自動的に停止するため,必要な操作はありません。

(3) 監視コンソールサーバのサービスの自動停止を設定または解除する(UNIXの場合)

インストール時のデフォルトでは,システムの停止時にサービスが自動で停止されるように設定されていません。

システム終了時にサービスを自動で停止させるには,PFM - Web Console用のサービス自動停止スクリプトファイル(jpcw_stop)をPFM - Web Consoleのインストールフォルダに格納します。サービスの自動停止を解除するには,格納したjpcw_stopファイルを削除します。

サービスの自動停止の設定手順を次に示します。

重要
  • CentOS 7,Linux 7,Oracle Linux 7,またはSUSE Linux 12の場合,サービスの自動停止とあわせて,自動起動も有効にしてください。詳細については,「1.2.2(3) 監視コンソールサーバのサービスの自動起動を設定または解除する(UNIXの場合)」を参照してください。

  • CentOS 7,Linux 7,Oracle Linux 7,またはSUSE Linux 12の環境でサービスの自動起動・自動停止を設定している場合,jpcwstartコマンドでサービスを起動すると,OS停止時にサービスが正常に自動停止しません。自動停止させたい場合は,systemctlコマンドですべてのPerformance Managementのサービスを再起動してください。または,jpcwstartコマンドで起動したサービスを,jpcwstopコマンドを実行して手動で停止してください。

    systemctlコマンドでサービスを再起動する場合の実行例を次に示します。

    > systemctl stop jp1_webcon

    > systemctl start jp1_webcon

  1. サービスの自動停止を設定するホストにログインする。

  2. 次のコマンドを実行して,/opt/jp1pcwebconディレクトリに移動する。

    cd /opt/jp1pcwebcon
  3. PFM - Web Consoleのサービス自動停止スクリプトファイルを設定する。

    • サービス自動停止スクリプトの.modelファイル名:jpcw_stop.model

    • サービス自動停止スクリプトファイル名:jpcw_stop

    サービス自動停止スクリプトの.modelファイルをサービス自動停止スクリプトファイルにコピーし,実行権限を与えます。次のように指定してコマンドを実行します。

    cp -p jpcw_stop.model jpcw_stop
    chmod 555 jpcw_stop
  4. AIX用の自動停止スクリプトファイルを設定する(AIXの場合だけ)。

    手順3で設定したPFM - Web Console用のサービス自動停止スクリプトファイルを,AIX用の自動停止スクリプトファイルに登録します。

    • 自動停止スクリプトファイル名:/etc/rc.shutdown

    自動停止スクリプトファイルに,次に示す行を追加します。サービスの停止順序を考慮する必要はありません。

    if [ -x /opt/jp1pcwebcon/jpcw_stop ]; then
            /opt/jp1pcwebcon/jpcw_stop
    fi

    /etc/rc.shutdownファイルがない場合は,新しくファイルを作成します。そのあと,ファイルの属性を次の手順で設定します。

    chmod 550 /etc/rc.shutdown
    chown root /etc/rc.shutdown
    chgrp shutdown /etc/rc.shutdown

    追加した行および/etc/rc.shutdownファイルは,アンインストール時に削除されません。アンインストールの際には,必要に応じて,追加した行を削除してください。

  5. 設定を反映するために次のコマンドを実行して,PFM - Web Consoleのサービスを起動する(CentOS 7,Linux 7,Oracle Linux 7,またはSUSE Linux 12の場合だけ)。

    systemctl start jp1_webcon

    このコマンドを実行しないと,設定後の最初のサービスの自動停止に失敗します。