5.4.7 PFM - Web Consoleの設定の変更手順
PFM - Web Consoleの運用で必要な環境設定は,初期設定ファイル(config.xml)で実施します。
初期設定ファイル(config.xml)は/opt/jp1pcwebcon/conf/に格納されています。
- 注意
-
初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。初期設定ファイルで変更した設定内容を有効にするには,PFM - Web Consoleサービスを再起動してください。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。
初期設定ファイルで設定する項目を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 初期設定ファイル(config.xml)の設定項目
初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,定義ファイルについて説明している章を参照してください。
(2) 変更した初期設定ファイル(config.xml)をデフォルトに戻す手順
バージョンアップによって,config.xmlファイルの構造が変わるおそれがあります。バージョンアップ後に,次に示す手順で,config.xmlファイルの編集内容を新しいconfig.xmlファイルに反映してください。
-
/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlの内容を確認し,編集内容を調べておく。
-
/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlをバックアップする。
-
/opt/jp1pcwebcon/sample/conf/config.xmlを,/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlに上書きコピーする。
-
手順1で確認した編集内容を手順3でコピーしたconfig.xml(/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xml)に反映する。
-
PFM - Web Consoleを再起動する。
- 注意
-
config.xmlファイルをインストール時のデータに戻したい場合は,/opt/jp1pcwebcon/sample/conf/からconfig.xmlファイルをコピーして,上記のフォルダに上書きしてください。
(3) 日付の表示形式
日付の表示形式は,ブラウザで操作する場合とコマンドで操作する場合で異なります。
詳細については「4.4.7(3) 日付の表示形式」を参照してください。
(a) 日付の表示形式のタグ指定
ブラウザの場合,日付の表示形式を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを使用します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
format |
− |
日付の表示形式を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
selectFormatを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
- (凡例)
-
−:該当しない
(b) 日付フォーマット指定の記述例
ブラウザの場合,ロケールが「en_US」,「en」,「ja」以外であるときに適用される日付の表示形式の,初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
日付フォーマットのパターンに「pattern-MMddyyyy」を指定します。日付は
「MM dd yyyy」と表示されます。
<format> <param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy"/> </format>
(4) 数値形式に関する注意事項
数値の小数点記号や桁区切り記号は,地域によっては記号が異なります。
PFM - Web Consoleでは,数値形式(小数点記号,桁区切り記号)を変更できます。数値形式を変更できる項目を次の表に示します。
項目 |
|
---|---|
GUI(ブラウザ) |
ブラウザ表示 |
csv出力 |
|
ユーザー入力(数値) |
|
コマンド |
html出力 |
csv出力 |
|
コマンドパラメーターファイル記載値(数値) |
数値形式に設定できる値を次の表に示します。
設定項目 |
設定できる値 |
---|---|
小数点記号 |
|
桁区切り記号 |
|
ただし,次の表に示すデータについては,数値形式の設定が適用されません。
項目 |
表示する画面 |
---|---|
アラームのメッセージテキスト |
|
レコード,フィールドの説明 |
|
サービスのプロパティ情報の説明文 |
|
(a) 数値の小数点として使用する記号のタグ指定
PFM - Web Consoleで扱う数値について,小数点として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
number-format |
− |
小数点として使用する記号を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
decimalPointSymbolを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
- (凡例)
-
−:該当しない
PFM - Web Console上で,数値の小数点記号として,コンマを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
数値の小数点記号として「comma」を指定します。
例えば,小数「99.1」を表示する場合は「99,1」として表示します。
<number-format> <param name="decimalPointSymbol" value="comma"/> </number-format>
(b) 数値の桁区切り記号として使用する記号のタグ指定
PFM - Web Consoleで扱う数値について,桁区切り記号として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
number-format |
− |
桁区切り記号として使用する記号を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
numericSeparatorを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
- (凡例)
-
−:該当しない
PFM - Web Console上で,数値の桁区切り記号として,ピリオドを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
桁区切り記号として「period」を指定します。
例えば,「2,000」を表示する場合は「2.000」として表示します。
<number-format> <param name="numericSeparator" value="period"/> </number-format>