3.10.1 監視対象マシンの時刻設定に関する注意事項
(1) 時刻設定についての注意事項
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時刻設定を変更する前に,Performance Managementのサービスをすべて停止してください。時刻設定を変更したあと,Performance Managementのサービスを再起動してください。
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Performance Managementの各プログラム間で時刻の設定が異なる場合,履歴レポートで表示しようとする範囲のパフォーマンスデータが正しく表示できないことがあります。パフォーマンスデータはPFM - AgentやPFM - RM側で収集・保存するため,PFM - AgentやPFM - RM側の時刻で履歴レポートの表示範囲を設定してください。また,タイムゾーンが異なる場合にも,タイムゾーンによる時差を考慮の上,履歴レポートの表示範囲を設定してください。
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[イベント履歴]画面では,イベントは発行時刻の順番で表示されます。イベントの発行時刻はイベントを発行したマシンに設定されている時刻となります。そのため,マシンの時刻設定を現在時刻より過去の時刻に変更した場合,過去のイベント履歴のログに現在のイベントが挿入されて表示されます。また,マシンの時刻設定を現在時刻より未来の時刻に変更した場合,未来のイベント履歴のログに現在のイベントが挿入されて表示されます。
(2) 未来の時刻に変更した場合の注意事項
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現在時刻より未来の時刻に変更した場合,変更前の時刻から変更後の時刻までの履歴情報は保存されません。
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現在時刻より未来の時刻に変更した場合,パフォーマンスデータの保存期間の関係でデータが削除されてしまうおそれがあります。このため,必要なパフォーマンスデータについては,未来の時刻に変更する前にjpctool db backupコマンドやjpctool db dumpコマンドでデータをバックアップしておいてください。
(3) 過去の時刻に変更した場合の注意事項
現在時刻より過去の時刻に変更した場合,パフォーマンスデータは変更後の時刻から,データの収集および履歴情報が保存されます。変更前の同じ日時に収集されたデータおよび履歴情報がある場合,同時刻のデータが混在してしまうため,時刻設定を変更したあとに次の手順を実施し,Storeデータベースをクリアする必要があります。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動している場合は,すべて停止してください。サービスの停止にはjpcspm stopコマンドを使用してください。
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マシンの時刻を現在時刻より過去の時刻に変更する。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。サービスの起動にはjpcspm startコマンドを使用してください。
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jpctool db clearコマンドを実行し,Storeデータベースから対象となるAgentのPI,PD,PLレコードを消去する。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。