2.4.5 バックアップ取得方式の検討
ディスク障害でデータが破損するなどの万一のトラブルに備えて,システム管理者は,Performance Managementで利用するデータのバックアップを取得する方式を検討します。Performance Managementでバックアップが必要なデータと,タイミングを次に示します。
- 稼働情報
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Performance Managementで収集される稼働情報のデータ(パフォーマンスデータおよびイベントデータ)をバックアップします。これらの稼働情報のデータは日々更新されるデータのため,バックアップは週次や月次など必要に応じて定期的に取得することをお勧めします。
- 定義情報
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Performance Managementを動作させるために必要なサービスの定義ファイルや,アラーム,レポートの設定情報などをバックアップします。これらの定義情報は,システム構成を変更した場合や,設定を変更した場合にバックアップすることをお勧めします。
図2‒13 Performance Managementで必要なバックアップデータの取得例
また,取得した稼働情報をほかのアプリケーションで利用するためにデータをエクスポートする場合は,その方式を検討します。
稼働情報のバックアップやエクスポートは,運用コマンド(jpctool dbコマンド)で実行します。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,バックアップとリストアについて説明している章を参照してください。
- ヒント
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ジョブスケジューラーなどに運用コマンドを登録することで,稼働情報の自動管理ができます。