滞留案件定義ファイル(jp1informleave_setting.conf)
説明
滞留案件通知コマンドを実行する場合に,案件処理が滞留されていると見なすための条件を定義するファイルです。
形式
hptl_jp1_imss_target_pwb_list=プロセスワークボードID hptl_jp1_imss_target_priority_code=優先度 hptl_jp1_imss_target_range=更新日時をさかのぼって監視する範囲 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_INQUIRY=ステータスが「受付」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_RESEARCH=ステータスが「調査中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_PLANNING=ステータスが「計画中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_DISCUSSING=ステータスが「審議中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_APPROVED=ステータスが「承認済み」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_WAITING=ステータスが「対応依頼中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_REVIEW=ステータスが「レビュー中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER01=ユーザー拡張ステータスの案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間 : hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER40=ユーザー拡張ステータスの案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間
ファイル名
-
jp1informleave_setting.conf(滞留案件定義ファイル)
-
jp1informleave_setting.conf.model(滞留案件定義ファイルのモデルファイル)※
- 注※
-
モデルファイルは滞留案件定義ファイルの内容をリセットする場合に利用してください。滞留案件定義ファイルを削除し,モデルファイルをコピー,リネームすることで滞留案件定義ファイルとして使用できます。
格納先フォルダ
JP1/SSパス\conf\command\
定義の反映時期
jssinformleaveコマンドの実行時に反映されます。
記述内容
次で説明する指定キーが編集できます。なお,指定キーと値は「=(イコール)」でつなぎます。
指定キー名 |
説明 |
デフォルト値 |
---|---|---|
hptl_jp1_imss_target_pwb_list |
監視するプロセスワークボードのプロセスワークボードIDを指定する。複数のプロセスワークボードIDを指定する場合は,「,(コンマ)」区切りで指定する。存在しないIDを指定した場合は,存在しないIDを無視する。 |
− |
hptl_jp1_imss_target_priority_code |
ステータスごとに滞留案件の監視対象となる優先度を指定する。
複数の優先度を指定する場合は,「,(コンマ)」区切りで指定する。 |
3(大至急) |
hptl_jp1_imss_target_range |
案件の更新日時をさかのぼって監視する期間を1〜168(7日)の半角数字で指定する(単位:時間)。 |
24 |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_INQUIRY |
ステータスが「受付」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を,0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_RESEARCH |
ステータスが「調査中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_PLANNING |
ステータスが「計画中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_DISCUSSING |
ステータスが「審議中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_APPROVED |
ステータスが「承認済み」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_WAITING |
ステータスが「対応依頼中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_REVIEW |
ステータスが「レビュー中」の案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER01〜 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER40 |
ユーザー拡張ステータスの案件に対して滞留案件と見なす案件処理の放置時間を0〜1440(24*60)の半角数字で指定する(単位:分)。 指定がない場合はそのステータスは監視対象から除外する。 0〜1440以外の値,またはhptl_jp1_imss_target_rangeを超えた値を指定した場合は,60(1時間)が適用される。 |
− |
- (凡例)
-
−:設定値なし
定義例
優先度が「大至急」,ステータスが「調査中」および「計画中」の案件で,処理を60分以上放置した案件を24時間の範囲で監視対象とした場合の定義例を次に示します。
hptl_jp1_imss_target_pwb_list=pwb01,pwb02 hptl_jp1_imss_target_priority_code=3 hptl_jp1_imss_target_range=24 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_INQUIRY= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_RESEARCH=60 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_PLANNING=60 hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_DISCUSSING= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_APPROVED= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_WAITING= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_REVIEW= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER01= hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER02= : hptl_jp1_imss_JIMSD_STAT_USER40=
上記の設定で,12時にjssinformleaveコマンドを実行した場合,滞留案件と見なされる案件と見なされない案件の例を次に示します。
ステータス |
案件の更新日時 |
判定 |
---|---|---|
「調査中」および「計画中」 |
前日12:00以降,11:00以前 |
滞留案件と見なされる |
「調査中」および「計画中」 |
11:00より後 |
滞留案件と見なされない |
注意事項
-
クラスタ環境では現用系および予備系両方の定義ファイルを設定する必要があります。