コードマッピングファイル(jp1imss_itementry_codemap.conf)
説明
jssitementryコマンドで指定したオプション情報と案件フォームの選択肢コードの案件の項目に表示される情報を関連づけるための定義ファイルです。なお,このファイルは,デフォルトで定義されている選択式の案件の項目に対応しているため,編集しないでください。
案件の項目やステータス名などをカスタマイズした場合には,そのカスタマイズ内容に合わせ,ファイルを新規に作成してください。
なお,新規にコードマッピングファイルを作成する場合は,絶対パスで255バイト以下のファイル名にしてください。
形式
;コメント文 [SEVERITY] Emergency=1 : [IMPACT] S=1 : [PRIORITY] N=1 : [ITEMCATEGORY] QUE=1 : [ISSUECATEGORY] APP=1 : [CITYPE] HOST=0 :
;(セミコロン)で始まる行は,コメント扱いとなります。
ファイル名
-
jp1imss_itementry_codemap.conf(コードマッピングファイル)
-
jp1imss_itementry_codemap.conf.model(コードマッピングファイルのモデルファイル)※
- 注※
-
モデルファイルは,コードマッピングファイルの内容をリセットする場合に利用してください。コードマッピングファイルを削除し,モデルファイルをコピー,リネームすることでコードマッピングファイルとして使用できます。
格納先フォルダ
JP1/SSパス\conf\command\
定義の反映時期
jssitementryコマンドを実行すると,定義がJP1/Service Supportに反映されます。
記述内容
コードマッピングファイルの形式は,次のようになっています。
[セクション] キー=値 キー=値 :
セクションには,案件の項目を表す名称を指定します。これはコードマッピングファイル内で決まった名称となります。キーにはjssitementryコマンドのオプションで指定する値を指定します。キーに指定できる文字列は,半角英数字または全角文字です。値には案件フォーム定義ファイルで定義されている選択肢コードの表示順序を指定します。
JP1/Service Supportをデフォルトの案件フォームで運用する場合には,製品が提供するコードマッピングファイルをそのまま使用できます。ファイル内に定義可能なセクション,キー,値は次の表のとおりです。
ただし,案件フォームをカスタマイズした場合には,そのカスタマイズに合わせて,内容を編集したコードマッピングファイルを新規に作成する必要があります。
セクション |
説明 |
キー |
案件項目での 選択肢コード |
値 |
---|---|---|---|---|
SEVERITY |
案件項目「重大度」の選択値を決定するためのセクション |
Emergency |
緊急 |
1 |
Alert |
警戒 |
2 |
||
Critical |
致命的 |
3 |
||
Error |
エラー |
4 |
||
Warning |
警告 |
5 |
||
Notice |
通知 |
6 |
||
Information |
情報 |
7 |
||
Debug |
デバッグ |
8 |
||
IMPACT |
案件項目「影響度」の選択値を決定するためのセクション |
S |
小 |
1 |
M |
中 |
2 |
||
B |
大 |
3 |
||
PRIORITY |
案件項目「優先度」の選択値を決定するためのセクション |
N |
通常 |
1 |
M |
至急 |
2 |
||
H |
大至急 |
3 |
||
ITEMCATEGORY |
案件項目「案件種別」の選択値を決定するためのセクション |
QUE |
問い合わせ |
1 |
FAL |
障害 |
2 |
||
CR |
顧客要望 |
3 |
||
ISSUECATEGORY |
案件項目「問題分野」の選択値を決定するためのセクション |
APP |
アプリケーション |
1 |
MID |
ミドルウェア |
2 |
||
OS |
OS |
3 |
||
HRD |
ハードウェア |
4 |
||
NET |
ネットワーク |
5 |
||
PRO |
プロセス |
6 |
||
CITYPE |
案件項目「資産種別」の選択値を決定するためのセクション |
HOST |
ホスト名(JP1/NETM/AIMまたはJP1/ITDM2 - Asset Console) |
0 |
IP |
IPアドレス(JP1/NETM/AIMまたはJP1/ITDM2 - Asset Console) |
1 |
||
ASSETID |
資産番号 |
2 |
||
UCMDBHOST |
ホスト名(JP1/UCMDB) |
3 |
||
UCMDBIP |
IPアドレス(JP1/UCMDB) |
4 |
||
UCMDBID |
JP1/UCMDB ID |
5 |
||
CITYPE |
案件項目「資産種別」の選択値を決定するためのセクション |
HOST |
ホスト名(JP1/NETM/AIM) |
0 |
IP |
IPアドレス(JP1/NETM/AIM) |
1 |
||
ASSETID |
資産番号 |
2 |
||
USERCODE01 |
ユーザー拡張コード |
任意 |
任意 |
任意 |
USERCODE02 |
||||
USERCODE03 |
||||
USERCODE04 |
||||
USERCODE05 |
注意事項
-
「PRIORITY」のセクションは,カスタマイズしないでください。カスタマイズして案件を登録した場合,カスタマイズした情報で案件管理DBに登録されますが,画面には表示されません。
-
案件フォーム定義ファイルで定義済みの選択式の項目に対し,選択肢コードを増減した場合には,コードマッピングファイルで定義しているキー,および値も,それに合わせて修正する必要があります。例えば,案件フォーム定義ファイルで項目「影響度」に選択肢コードの表示順序「4」,選択肢コード「極大」を追加した場合,コードマッピングファイルでは次のように定義する必要があります。
[IMPACT] S=1 M=2 B=3 BB=4
なお,ここで定義した「BB」はjssitementryコマンドの-iptオプションの指定値としても使用することになります。
jssitementryコマンドについては,「12. コマンド」の「jssitementry(案件登録)」を参照してください。
案件フォーム定義ファイルについては,「13. 定義ファイル」の「案件フォーム定義ファイル(任意)」を参照してください。
-
コードマッピングファイル(jp1imss_itementry_codemap.conf)は,JP1/Service Supportがインストールされているマシンのシステムロケールに応じた文字コードで作成または編集してください。使用できる文字コードを次に示します。
-
日本語環境の場合:MS932
-
英語環境の場合:ISO-8859-1
-
中国語環境の場合:GB18030
-
定義例
デフォルトで提供しているコードマッピングファイル(jp1imss_itementry_codemap.conf)の内容を次に示します。
[SEVERITY] Emergency=1 Alert=2 Critical=3 Error=4 Warning=5 Notice=6 Information=7 Debug=8 [IMPACT] S=1 M=2 B=3 [PRIORITY] N=1 M=2 H=3 [ITEMCATEGORY] QUE=1 FAL=2 CR=3 [ISSUECATEGORY] APP=1 MID=2 OS=3 HRD=4 NET=5 PRO=6 [CITYPE] HOST=0 IP=1 ASSETID=2 UCMDBHOST=3 UCMDBIP=4 UCMDBID=5 [USERCODE01] [USERCODE02] [USERCODE03] [USERCODE04] [USERCODE05]