10.7 クラスタ環境でのJP1イベントの発行
JP1イベントは,必ずJP1/Baseを経由してJP1/Service Supportから発行されます。このため,クラスタシステムで論理ホストのJP1/Service Supportを運用する場合は,JP1/Baseと同じ論理ホスト上に構築する必要があります。JP1/Service SupportとJP1/Baseを別々のホスト上に構築すると,JP1/Baseの論理ホストだけのフェールオーバーが発生した場合に,JP1/Service SupportからJP1イベントを発行できなくなります。
クラスタ運用時の現用系でのJP1イベントの発行の流れを次の図に示します。
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上記の図では,物理ホストの現用系(host01)が稼働中であることを仮定しています。この場合は,論理ホスト(hostA)に対して案件を登録すると,現用系で稼働中のJP1/Baseを経由してJP1イベントが発行されます。
クラスタ運用時の予備系でのJP1イベントの発行の流れを次の図に示します。
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上記の図では,物理ホストの予備系(host02)が稼働中であることを仮定しています。この場合は,論理ホスト(hostA)に対して案件を登録すると,予備系で稼働中のJP1/Baseを経由してJP1イベントが発行されます。