9.7 アクセス権の割り当て
プロセスワークボードを選択し,[アクセス権編集]画面でアクセス権を割り当てます。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属しているユーザーおよびプロセスワークボード管理者です。
アクセス権を設定する手順について,次の図に示します。
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[アクセス権編集]画面で設定できるアクセス権を,次に示します。
- 案件のアクセス権
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案件の作成(案件を登録する権限)
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案件の編集(案件を編集する権限)
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案件の参照(案件を参照する権限)
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案件の削除(案件を削除する権限)
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エスカレーション(案件をエスカレーションする権限)
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案件の承認(案件を承認する権限)
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案件のクローズ(案件をクローズする権限)
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- ステータスのアクセス権
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案件の編集権限には,受付やクローズなどのステータスごとにアクセス権を設定できます。ユーザーが新たに作成したステータスについても同様に,アクセス権を設定できます。また,ステータスのアクセス権を設定する際,そのステータスの初期担当者を設定できます。
ただし,プロセスによって,選択できるステータスは異なります。なお,ここで示しているステータスの種類は,デフォルトの名称です。ステータスのカスタマイズによって異なります。ステータスの種類を次の表に示します。
表9‒4 選択できるステータスの種類 ステータスの種類
説明
プロセス
インシデント管理
問題管理
変更管理
リリース管理
受付
ステータスが「受付」の案件を編集する権限。
○
○
○
○
計画中
ステータスが「計画中」の案件を編集する権限。
×
×
○
○
調査中
ステータスが「調査中」の案件を編集する権限。
○
○
×
×
対応依頼中
ステータスが「対応依頼中」の案件を編集する権限。
○
○
○
○
審議中
ステータスが「審議中」の案件を編集する権限。
○
○
○
○
承認済み
ステータスが「承認済み」の案件を編集する権限。
○
○
○
○
レビュー中
ステータスが「レビュー中」の案件を編集する権限。
×
×
○
×
クローズ
ステータスが「クローズ」の案件を編集する権限。
○
○
○
○
- (凡例)
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○:選択できる
×:選択できない
ステータスのアクセス権を設定しない場合は,承認済み,クローズ以外のステータスの案件を編集できます。
これらの権限をユーザーやロールに割り当てることで,プロセスワークボードにアクセス権が設定できます。なお,アクセス権を設定したロールにユーザーが追加されると,そのユーザーにも自動的にアクセス権が設定されます。設定したユーザーやロールが削除された場合,自動的にアクセス権からも削除されます。
また,ステータスのアクセス権をユーザーやロールに割り当てる際,ステータスの初期担当者を設定することで,[案件作成]画面または[案件編集]画面の「担当者」に,設定したステータスに応じた初期担当者が自動で設定されます。ステータスの初期担当者は,ステータスのアクセス権を割り当てられたユーザーまたはロールから選択します。
- メモ
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アクセス権情報は,jssaclimportコマンドでも追加,変更,および削除できます。jssaclimportコマンドを使用するには,Administrators権限が必要です。jssaclimportコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssaclimport(アクセス権情報インポート)」を参照してください。
- 〈この節の構成〉