admagtsetup(監査ログ専用イベントサーバの環境セットアップ)
- 〈このページの構成〉
機能
監査ログ専用イベントサーバの環境を作成または削除します。また,作成済みの監査ログ専用イベントサーバの環境情報を表示します。Windows環境ではAdministrator権限を持つユーザで実行してください。UNIX環境ではスーパーユーザ権限を持つユーザで実行してください。
なお,このコマンドで監査ログ専用イベントサーバの環境を作成する際,環境情報の指定方法は,次に示す二つの方法があります。
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各オプションの引数に指定する
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監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイルに指定する
形式
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各オプションの引数に環境情報を指定して監査ログ専用イベントサーバを作成する場合
admagtsetup △-h△監査ログ収集対象サーバのホスト名 [△-c△{online | standby}] △-i△監査ログ収集対象サーバのIPアドレス △-d△監査ログ専用フォルダ(監査ログ専用ディレクトリ) [△-t△転送用ポート番号] [△-a△AP用ポート番号] [△-s△監査ログ専用イベントデータベースのサイズ] △-mh△監査ログ管理サーバのホスト名 △-mi△監査ログ管理サーバのIPアドレス [△-mt△転送用ポート番号]
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監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイルに環境情報を指定して監査ログ専用イベントサーバを作成する場合
admagtsetup △-f△監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイル名
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監査ログ専用イベントサーバを削除する場合
admagtsetup △-h△監査ログ収集対象サーバのホスト名 [△-c△{online | standby}] △-u
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監査ログ専用イベントサーバの環境情報を表示する場合
admagtsetup △-v [△-h△監査ログ収集対象サーバのホスト名]
コマンドを実行できるサーバ
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監査ログ収集対象サーバ
格納先フォルダまたはディレクトリ
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Windowsの場合
- JP1/NETM/Audit - Manager 09-00以降を新規インストールしたとき
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任意のインストール先フォルダ※\bin
- JP1/NETM/Audit - Manager 09-00より前のバージョンからバージョンアップしたとき
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システムドライブ\Program Files\HITACHI\jp1netmaudit\manager\bin
- 注※
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監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要なファイルをインストールする際に指定します。監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要なファイルのインストールについては「5.4.1 セットアップに必要なファイルをインストールする」を参照してください。
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UNIXの場合
- JP1/NETM/Audit - Manager 09-00以降を新規インストールしたとき
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/opt/jp1netmaudit/agent/bin
- JP1/NETM/Audit - Manager 09-00より前のバージョンからバージョンアップしたとき
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/opt/jp1netmaudit/manager/bin
引数
-h△監査ログ収集対象サーバのホスト名
監査ログ収集対象サーバのホスト名を指定します。64バイト以内の文字列で指定してください。使用できる文字を次に示します。
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半角英数字
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「-」
-c△{online | standby}
クラスタ環境で論理ホスト用の監査ログ専用イベントサーバを作成または削除する場合に指定します。実行系サーバ上で作成または削除する場合は,「-c online」を指定します。待機系サーバ上で作成または削除する場合は,「-c standby」を指定します。
-i△監査ログ収集対象サーバのIPアドレス
監査ログ収集対象サーバのIPアドレス(IPv4アドレスまたはIPv6アドレス)を指定します。IPアドレスの形式については,「指定できるIPアドレスの形式」を参照してください。
-d△監査ログ専用フォルダ(監査ログ専用ディレクトリ)
監査ログ専用フォルダ(監査ログ専用ディレクトリ)をフルパスで指定します。128バイト以内の文字列で指定してください。指定するフォルダ(ディレクトリ)はコマンド実行前にあらかじめ作成しておいてください。クラスタシステムで運用する場合は,共有ディスク上のフォルダ(ディレクトリ)を指定してください。フォルダ(ディレクトリ)名に使用できる文字を次に示します。
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半角英数字
-
「△(半角スペース)」,「!」,「#」,「$」,「&」,「(」,「)」,「+」,「-」,「,」,「;」,「=」,「@」,「_」,「`」,「{」,「}」,「[」,「]」,「~」,「%」,「^」
この引数で指定した監査ログ専用フォルダ(監査ログ専用ディレクトリ)の配下に,「jp1netmaudit\event」(「jp1netmaudit/event」)が作成され,監査ログ専用イベントサーバに必要なファイルが生成されます。なお,クラスタ環境で運用する場合は,共有ディスク上の監査ログ専用フォルダ(監査ログ専用ディレクトリ)を指定してください。
-t△転送用ポート番号
監査ログ専用イベントサーバの転送用ポート番号を指定します。監査ログ収集対象サーバで使用されていないポート番号を5001〜65535の整数で指定してください。この引数を省略した場合は,転送用ポート番号に「24101」が指定されます。
-a△AP用ポート番号
監査ログ専用イベントサーバのAP用ポート番号を指定します。監査ログ収集対象サーバで使用されていないポート番号を5001〜65535の整数で指定してください。この引数を省略した場合は,AP用ポート番号に「24102」が指定されます。
-s△監査ログ専用イベントデータベースのサイズ
監査ログ専用イベントデータベースのサイズをバイト単位で指定します。10000000〜2147483647の整数で指定してください。この引数を省略した場合は,監査ログ専用イベントデータベースのサイズに「10000000」が指定されます。
-mh△監査ログ管理サーバのホスト名
監査ログ管理サーバのホスト名を指定します。64バイト以内の文字列で指定してください。使用できる文字を次に示します。
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半角英数字
-
「-」
-mi△監査ログ管理サーバのIPアドレス
監査ログ管理サーバのIPアドレス(IPv4アドレスまたはIPv6アドレス)を指定します。IPアドレスの形式については,「指定できるIPアドレスの形式」を参照してください。
-mt△転送用ポート番号
監査ログ管理サーバ上のJP1/Baseのイベントサーバの転送用ポート番号を指定します。監査ログ管理サーバで使用されていないポート番号を5001〜65535の整数で指定してください。この引数を省略した場合は,JP1/Baseのデフォルトの転送用ポート番号「jp1imevt」が指定されます。
-u
監査ログ収集対象サーバから,監査ログ専用イベントサーバの環境を削除する場合に指定します。-uオプションを指定してコマンドを実行すると,実行確認のメッセージが表示されます。実行する場合はYまたはyを,中断する場合はNまたはnを入力してください。Y,N,y,n以外の値を入力した場合は,YまたはNの入力を促すメッセージが表示されます。
監査ログ専用イベントサーバの環境を削除する場合,次に示す操作を実施してから,コマンドを実行してください。
-
対象となる監査ログ収集対象サーバで監視しているプログラムを,監査ログ収集マネージャですべて解除する。
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対象となる監査ログ収集対象サーバのOSがWindowsの場合,「JP1/Base Event 監査ログ専用イベントサーバ名」サービスを停止する。
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対象となる監査ログ収集対象サーバのOSがUNIXの場合,削除する監査ログ専用イベントサーバを停止する。
-f△監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイル名
監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイル名をフルパスで指定します。255バイト以内の文字列で指定してください。フォルダ名やファイル名に使用できる文字を次に示します。
-
半角英数字
-
「△(半角スペース)」,「!」,「#」,「$」,「&」,「(」,「)」,「+」,「-」,「,」,「;」,「=」,「@」,「_」,「`」,「{」,「}」,「[」,「]」,「~」,「%」,「^」
指定した監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイルの定義内容に従って,監査ログ専用イベントサーバの環境が作成されます。監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイルの詳細については「13.9 監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイル」を参照してください。
-v
監査ログ専用イベントサーバの環境情報を表示させる場合に指定します。-hオプションを指定している場合は,-hオプションの引数で指定したホストだけを対象として監査ログ専用イベントサーバの環境情報を表示します。-hオプションを省略している場合は,admagtsetupコマンドでセットアップしたすべてのホストを対象として監査ログ専用イベントサーバの環境情報を表示します。
指定できるIPアドレスの形式
-iオプションと-miオプションに指定できるIPアドレスの形式を次に示します。
- IPv4アドレスの場合
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aaa.bbb.ccc.dddの形式で指定します。aaa〜dddは,最大3けたの10進数で指定してください。なお,aaa〜dddの先頭の0は省略してください。例えば,012の場合は12と指定してください。
- IPv6アドレスの場合
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eeee:ffff:gggg:hhhh:iiii:jjjj:kkkk:llllの形式で指定します。eeee〜llllは,最大4けたの16進数で指定してください。なお,eeee〜llllの先頭の0は省略してください。例えば,0123の場合は123と指定してください。
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16進数の英字部分(a〜f)は,大文字と小文字の区別はありません。
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0000が一つ以上連続する場合,1回だけ「::」で省略できます。
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IPv4互換アドレス(上位96bitが0のアドレス)は指定できません。
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IPv4射影アドレス(上位80bitが0,かつ上位81bitから96bitまでの16bitが1のアドレス)は指定できません。
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注意事項
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引数の順序は,形式で示している順序には関係なく,任意の順序で指定できます。
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監査ログ専用イベントサーバの環境を再作成する場合は,すでにある環境を削除してから,このコマンドを実行し,再作成してください。
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-uオプションと-vオプションは,このコマンドによって監査ログ専用イベントサーバの環境を作成した場合にだけ有効となります。手動で環境を作成した場合は,コマンドで環境を削除したり,表示したりすることはできません。
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-iオプションまたは-miオプションにIPv6アドレスを指定する場合,JP1/BaseがIPv6アドレスに対応した環境になっている必要があります。IPv6アドレスに対応した環境になっていない場合は,IPv6アドレスを指定できません。
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-iオプションと-miオプションは,同じ形式のIPアドレスを指定してください。IPv4アドレスとIPv6アドレスが混在した指定はできません。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドの処理が正常に終了しました。 |
1 |
コマンド引数の指定に誤りがあります。 |
2 |
コマンドの実行権限がありません。 |
3 |
同一マシン上で,すでにコマンドが実行されています。 |
4 |
サービスの登録に失敗しました。 |
5 |
サービスの登録削除に失敗しました。 |
6 |
コマンドの引数に指定されたフォルダまたはディレクトリは存在しません。 |
7 |
フォルダまたはディレクトリの作成に失敗しました。 |
8 |
フォルダまたはディレクトリの削除に失敗しました。 |
9 |
環境設定ファイルのアクセスでエラーが発生しました。 |
10 |
すでに環境が設定されています。 |
11 |
環境が設定されていないホスト名が指定されました。 |
12 |
指定されたフォルダまたはディレクトリは,ほかのホストで使用されています。 |
13 |
ユーザによってコマンドの実行が中止されました。 |
14 |
前提プログラムがインストールされていません。 |
15 |
監査ログ収集対象サーバセットアップ定義ファイルに誤りがあります。 |
16 |
監査ログ専用イベントサーバが停止されていません。 |
17 |
jp1hosts2の設定に失敗しました。 |
99 |
その他のエラーが発生しました。 |