2.3.2 データベースのコマンドを使用した管理
JP1/Audit Management - Managerでは,監査ログ管理データベースを管理するためのコマンドを提供しています。このコマンドで,データベースのバックアップや再編成などを実施します。
データベースのコマンドの機能を次に示します。
- admdbbackup(データベースのバックアップ)
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データベースのバックアップファイルを取得します。
データベースにトラブルが発生した場合やシステムが壊れた場合などに備えて,定期的にデータベースのバックアップを実施することをお勧めします。
なお,この作業はデータベースマネージャのデータベースのバックアップを使用しても実施できます。また,データベースのバックアップで取得したバックアップファイルをデータベースにリストアする場合には,データベースマネージャのデータベースのリストアを使用してください。
- admdbexport(データベースのCSVバックアップ)
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データベースのバックアップファイルを取得します。
データベース内のデータを別サーバに移行したい場合や,データベースのサイズを変更したい場合に,データベースに格納されている全データをCSV形式ファイルでバックアップします。
なお,この作業はデータベースマネージャのデータベースのCSVバックアップを使用しても実施できます。また,データベースのCSVバックアップで取得したCSV形式ファイルをデータベースにリストアする場合には,データベースマネージャのデータベースのCSVリストアを使用してください。
- admdbrorg(データベースの再編成)
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データベースを再編成します。
データベースを運用し続けると,データの格納効率が悪くなり検索性能が低下することがあります。性能低下を防ぐため,1か月に1回を目安にデータベースの再編成を実施することをお勧めします。
なお,この作業はデータベースマネージャのデータベースの再編成を使用しても実施できます。
- admdbstop(データベースの停止)
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クラスタ環境で,データベースを停止します。
- admdbdelete(データベースのデータ削除)
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データベースに格納されている監査ログを,日時を指定して削除します。
admdbdeleteコマンドの概念を次の図に示します。
図2‒11 admdbdeleteコマンドの概念 監査ログを収集し続けると,データベース領域の容量不足が発生することがあります。また,データベースの検索性能は格納されている監査ログの量に応じて徐々に低下します。このため,監査が完了して不要になった期間の監査ログや監査ログ閲覧サーバに移動した監査ログなどは,監査ログのバックアップを取得したあとに削除する運用をお勧めします。
- admdbstat(データベースの使用状況確認)
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格納されているデータの件数や領域の使用率など,データベースの使用状況を確認します。
データベースのコマンドについては「12. コマンド」を参照してください。