はじめに
このマニュアルは,JP1/Audit Management - Managerを導入して内部統制の証跡記録を管理するシステムの,機能,システム構築方法,および運用方法について説明したものです。
以降,このマニュアルではJP1/Audit Management - Managerを導入して構築するシステムを監査証跡管理システムと呼びます。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
JP1/Audit Management - Managerを導入して,監査証跡管理システムを構築および運用する管理者の方や,監査証跡管理システムの監査ログ情報を基に,監査の報告用資料を作成する方を対象にしています。
なお,管理者の方が,次の知識をお持ちであることを前提にしています。
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Windows Server 2012またはWindows Server 2008に関する基本的な知識
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監査ログ収集対象サーバで使用するOSに関する基本的な知識
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データベースに関する基本的な知識
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JP1/Baseに関する基本的な知識
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連携する製品に関する基本的な知識
-
内部統制に関する基本的な知識
■ マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す編から構成されています。なお,このマニュアルは各OSに共通のマニュアルです。
- 第1編 概要・機能編
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監査証跡管理システムの目的,特長,代表的な運用例の紹介,および運用サイクルについて説明しています。また,監査証跡管理システムの機能およびシステム構成について説明しています。
- 第2編 設計・構築編
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監査証跡管理システムの導入から運用開始までの検討項目と作業内容について説明しています。また,監査証跡管理システムの構築方法(各プログラムのインストールとセットアップ方法,データベースの構築方法,およびクラスタ環境でのシステム構築方法)について説明しています。
- 第3編 運用編
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監査証跡管理システムを運用する上で必要な監査ログ管理画面の操作方法,監査ログの管理方法,システム構成変更,およびデータベースのメンテナンスについて説明しています。
- 第4編 リファレンス編
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JP1/Audit Management - Managerが提供するコマンド,定義ファイル,および出力するメッセージについて説明しています。また,監査証跡管理システムの運用中にトラブルが発生した場合の対処方法について説明しています。
■ 読書手順
このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別にお読みいただくことをお勧めします。
利用目的 |
記述個所 |
---|---|
監査証跡管理システムの概要について知りたい |
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監査証跡管理システムの機能について知りたい |
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監査証跡管理システムのシステム構成について知りたい |
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監査証跡管理システムの導入から運用開始までの検討項目について知りたい |
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監査証跡管理システムを構築したい |
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監査証跡管理システムの運用方法を知りたい |
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監査ログ管理画面の各部の名称と使い方について知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerで使用するコマンドについて知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerで使用する定義ファイルについて知りたい |
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画面に出力されたメッセージの意味や,メッセージの対処方法を知りたい |
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トラブル発生時の対処方法を知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerで使用するファイルの一覧について知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerで使用するポート番号について知りたい |
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正規化ルールファイルの作成例について知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerの監査ログの出力情報について知りたい |
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JP1/Audit Management - Managerが対応しているプログラムの監査ログについて知りたい |
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バージョンごとの変更内容について知りたい |
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このマニュアルを読むに当たっての参考情報について知りたい |
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監査証跡管理システムで使用する用語について知りたい |
■ このマニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
[ ] |
この記号で囲まれている項目は,ダイアログ,ボタン,メニュー,またはキーボードのキーであることを示します。 |
[ ]−[ ] |
メニューを連続して選択することを示します。 (例) [プログラム]−[JP1_NETM_Audit] |
「 」 |
画面中に表示されている項目を示します。 |
△ |
半角の空白を示します。 |
太字 |
太字で示している項目は,重要な用語または任意に指定する項目を示します。 |
↓ |
定義ファイルで使用する,改行コードを示します。 |
■ このマニュアルで使用する日時の表記
このマニュアルで使用する日時の表記を,次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
YYYY-MM |
年-月(YYYY:年,MM:月)を示します。 |
YYYY/MM/DD YYYY-MM-DD YYYYMMDD |
年/月/日,年-月-日,または年月日(YYYY:年,MM:月,DD:日)を示します。 |
YYYY-MM-DD△hh:mm:ss |
年-月-日 時:分:秒(YYYY:年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒)を示します。 |
YYYY/MM/DD△hh:mm:ss.ttt YYYY-MM-DD△hh:mm:ss.ttt YYYYMMDDhhmmss.ttt |
年/月/日 時:分:秒.ミリ秒,年-月-日 時:分:秒.ミリ秒,または年月日時分秒.ミリ秒(YYYY:年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒,ttt:ミリ秒)を示します。 |
■ コマンドの文法で使用する記号
コマンドの説明で使用する記号を,次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
[ ] |
この記号で囲まれている項目は省略できることを示します。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。 項目の区切りは|で示します。 (例) {A|B} AまたはBのどちらかを指定することを示します。 |
△ |
半角の空白を示します。 |
… |
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できます。 (例)「A, …」は「Aを必要個数指定する」ことを示します。 |
太字 |
太字で示している項目は,任意に指定する項目を示します。 (例1) admdbexport△-o△バックアップ先フォルダ△[-y] (例2) admdbexport△-o△バックアップ先フォルダ△[-y] 「admdbexport△-o△C:\temp\csvbackup」のように,バックアップ先フォルダの部分には,任意のバックアップ先のフォルダパスを指定することを示します。 |
■ このマニュアルで使用する構文要素
このマニュアルで使用する構文要素(ユーザの指定値の範囲)の種類を,次のように定義します。
種類 |
定義 |
---|---|
数字 |
0〜9 |
英字 |
A〜Z a〜z |
英数字 |
A〜Z a〜z 0〜9 |
記号 |
! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > @ [ ] ^ _ { } ? \ ~ スペース |
注 すべて半角で指定してください。
■ 図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
■ フォルダパスの表記
このマニュアルでは,インストール先フォルダのパスを次のように表記しています。
製品名 |
インストール先フォルダの表記 |
デフォルトのインストール先フォルダ※ |
---|---|---|
JP1/Audit Management - Manager |
JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ |
システムドライブ\Program Files (x86)\HITACHI\jp1netmaudit\manager |
- 注※
-
製品をデフォルトのままインストールした場合のインストール先フォルダを示しています。
また,このマニュアルでは,仮想ディレクトリのパスを次のように表記しています。
製品名 |
仮想ディレクトリの表記 |
デフォルトの仮想ディレクトリ |
---|---|---|
JP1/Audit Management - Manager |
JP1/Audit Management - Managerの仮想ディレクトリ |
JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\wwwroot |