8.2 NNMiインシデントを変換したJP1イベント
NNMiインシデントをJP1イベントに変換する場合,NNMiインシデントの属性とJP1イベントの属性がマッピングされます。マッピングされる属性には,次の二つがあります。
-
デフォルトでマッピングされる属性
-
NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルに設定することで,追加でマッピングされる属性
NNMiインシデントを変換したJP1イベントの属性を次の表に示します。
属性種別 |
項目 |
属性名 |
内容 |
サイズ |
マッピング |
|
---|---|---|---|---|---|---|
基本属性 |
イベントID |
なし |
発行アプリケーションのプログラムや事象の内容を表す値。 NNMiの場合:0x00006100 |
− |
◎ |
|
メッセージ |
なし |
イベントの内容を表した文字列。 デフォルトでは,NNMiインシデントのメッセージが設定される。 NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルでマッピングを設定できる。 |
− |
◎ |
||
拡張属性 |
共通情報 |
重大度 |
SEVERITY |
NNMiインシデントの重大度をJP1イベントの重大度に変換したもの。 NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルでマッピングを設定できる。 |
5〜11バイト |
◎ |
プロダクト名 |
PRODUCT_NAME |
JP1イベントを発行したプログラム名。 NNMiの場合:/HITACHI/JP1/IM/NNMI_INCIDENT |
29バイト |
◎ |
||
オブジェクトタイプ |
OBJECT_TYPE |
イベント発行の契機となったオブジェクトの種類を表す名称。 NNMiの場合:NNMI_INCIDENT |
13バイト |
◎ |
||
オブジェクト名 |
OBJECT_NAME |
イベント発行の契機となったオブジェクト(ジョブ,ジョブネットなど)の名称。 NNMiの場合:NNMiで設定されたイベント名(NNMI_NAME) |
1〜64文字 |
◎ |
||
登録名タイプ |
ROOT_OBJECT_TYPE |
オブジェクトの種別。 NNMiの場合:NNMI_INCIDENT |
13バイト |
◎ |
||
登録名 |
ROOT_OBJECT_NAME |
ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称。 NNMiの場合:NNMiで設定されたイベント名(NNMI_NAME) |
1〜64文字 |
◎ |
||
事象種別 |
OCCURRENCE |
オブジェクト名に示したオブジェクトに対して起こった事象。 NNMiの場合:RECEIVE |
7バイト |
◎ |
||
固有情報 |
拡張属性マッピング実行結果 |
NNMI_EM_RESULT |
追加した拡張属性のマッピング処理の実行結果。 詳細については,「4.1.3(3)(b) 拡張属性のマッピング結果の確認」を参照してください。 |
1〜19バイト |
◎※1 |
|
インシデントUUID |
NNMI_UUID |
NNMiインシデントのUUID。 |
1〜36文字 |
◎※1 |
||
ソースオブジェクト名 |
NNMI_SRC_NAME |
NNMiインシデントのソースオブジェクト名。 |
1〜255文字 |
○ |
||
ソース種別 |
NNMI_SRC_TYPE |
NNMiインシデントのソース種別。 |
1〜50文字 |
○ |
||
ソースノード |
NNMI_SRC_NODE_NAME |
NNMiインシデントのソースノード名。 |
1〜255文字 |
◎ |
||
名前 |
NNMI_NAME |
NNMiインシデントの名前。 |
1〜64文字 |
◎ |
||
NNMiインシデントの重大度 |
NNMI_SEVERITY |
NNMiインシデントの重大度。 |
1〜255文字 |
◎ |
||
優先度 |
NNMI_PRIORITY |
NNMiインシデントの優先度。 |
1〜255文字 |
○ |
||
ライフサイクル状態 |
NNMI_LIFECYCLE_STATE |
NNMiインシデントのライフサイクル状態。 |
1〜255文字 |
○ |
||
割り当て先 |
NNMI_ASSIGNED_TO |
NNMiインシデントの割り当て先。 |
1〜255文字 |
○ |
||
カテゴリ |
NNMI_CATEGORY |
NNMiインシデントのカテゴリ。 |
1〜255文字 |
○ |
||
ファミリー |
NNMI_FAMILY |
NNMiインシデントのファミリー。 |
1〜255文字 |
○ |
||
発生元 |
NNMI_ORIGIN |
NNMiインシデントの発生元。 |
1〜255文字 |
○ |
||
相関処理特性 |
NNMI_NATURE |
NNMiインシデントの相関処理特性。 |
1〜255文字 |
○ |
||
重複数 |
NNMI_DUPLICATE_COUNT |
NNMiインシデントの重複数。 |
1〜10バイト |
○ |
||
メッセージ |
NNMI_FORMATTED_MESSAGE |
NNMiインシデントのメッセージ。 |
1〜1,024文字 |
◎ |
||
注 |
NNMI_NOTES |
NNMiインシデントの注。 |
1〜256文字 |
○※5 |
||
RCAアクティブ |
NNMI_RCA_ACTIVE |
NNMiインシデントのRCAアクティブ。 |
4〜5文字 |
○ |
||
元の発生日時 |
NNMI_ORIGIN_OCCUR_TIME |
NNMiインシデントの元の発生日時※2。 |
1〜17バイト |
◎ |
||
元の発生日時(ミリ秒) |
NNMI_ORIGIN_OCCUR_TIME_MS |
NNMiインシデントの元の発生日時(ミリ秒)※3。 |
1〜19バイト |
○ |
||
最初の発生日時 |
NNMI_FIRST_OCCUR_TIME |
NNMiインシデントの最初の発生日時※2。 |
1〜17バイト |
○ |
||
最初の発生日時(ミリ秒) |
NNMI_FIRST_OCCUR_TIME_MS |
NNMiインシデントの最初の発生日時(ミリ秒)※3。 |
1〜19バイト |
○ |
||
最後の発生日時 |
NNMI_LAST_OCCUR_TIME |
NNMiインシデントの最後の発生日時※2。 |
1〜17バイト |
○ |
||
最後の発生日時(ミリ秒) |
NNMI_LAST_OCCUR_TIME_MS |
NNMiインシデントの最後の発生日時(ミリ秒)※3。 |
1〜19バイト |
○ |
||
作成日時 |
NNMI_CREATED |
NNMiインシデントの作成日時※2。 |
1〜17バイト |
○ |
||
作成日時(ミリ秒) |
NNMI_CREATED_MS |
NNMiインシデントの作成日時(ミリ秒)※3。 |
1〜19バイト |
○ |
||
最終変更日時 |
NNMI_MODIFIED |
NNMiインシデント取得時点の最終変更日時※2。 |
1〜17バイト |
○ |
||
最終変更日時(ミリ秒) |
NNMI_MODIFIED_MS |
NNMiインシデント取得時点の最終変更日時(ミリ秒)※3。 |
1〜19バイト |
○ |
||
重大度の一意キー |
NNMI_SEVERITY_UK |
NNMiインシデントの重大度の一意キー。 |
5〜8バイト |
◎※1 |
||
優先度の一意キー |
NNMI_PRIORITY_UK |
NNMiインシデントの優先度の一意キー。 |
1〜80文字 |
○※1 |
||
ライフサイクル状態の一意キー |
NNMI_LIFECYCLE_STATE_UK |
NNMiインシデントのライフサイクル状態の一意キー。 |
1〜80文字 |
○※1 |
||
カテゴリの一意キー |
NNMI_CATEGORY_UK |
NNMiインシデントのカテゴリの一意キー。 |
1〜80文字 |
○※1 |
||
ファミリーの一意キー |
NNMI_FAMILY_UK |
NNMiインシデントのファミリーの一意キー。 |
1〜80文字 |
○※1 |
||
発生元の一意キー |
NNMI_ORIGIN_UK |
NNMiインシデントの発生元の一意キー。 |
5〜18バイト |
○※1 |
||
相関処理特性の一意キー |
NNMI_NATURE_UK |
NNMiインシデントの相関処理特性の一意キー。 |
4〜18バイト |
○※1 |
||
カスタム属性数 |
NNMI_CIA_NUM |
NNMiインシデントのカスタム属性数。 |
1〜10バイト |
○ |
||
カスタム属性名 |
NNMI_CIA_NAME_$n |
NNMiインシデントのカスタム属性名。 $nはカスタム属性のインデックス※4。 |
1〜80文字 |
○ |
||
カスタム属性タイプ |
NNMI_CIA_TYPE_$n |
NNMiインシデントのカスタム属性タイプ。 $nはカスタム属性のインデックス※4。 |
6〜15バイト |
○ |
||
カスタム属性値 |
NNMI_CIA_VALUE_$n |
NNMiインシデントのカスタム属性値。 $nはカスタム属性のインデックス※4。 |
1〜2,000文字 |
○ |
||
NNMi接続プロトコル |
NNMI_PROTOCOL |
NNMiに接続するときのプロトコル。 |
4〜5バイト |
◎※1 |
||
NNMiサーバ名 |
NNMI_SERVER |
接続先のNNMiのホスト名。 |
1〜255バイト |
◎※1 |
||
NNMiポート番号 |
NNMI_PORT |
接続先のNNMiのポート番号。 |
1〜5バイト |
◎※1 |
- (凡例)
-
−:サイズを考慮する必要はない
◎:デフォルトでマッピングされる属性
○:NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルに設定することで,追加でマッピングされる属性
- 注※1
-
NNMiインシデントが内部的に保持する属性です。JP1/IM - Managerのバージョンが11-10以前の場合は,通常の運用時には使用しないため,JP1イベントに変換しても,デフォルトではJP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面には表示されません。これらの属性を表示したい場合は,「4.4.1(3) 内部属性を[イベント詳細]画面に表示したい場合」を参照してください。なお,イベント拡張属性定義ファイルに定義を追加する場合は,すべての言語のイベント拡張属性定義ファイルに定義を追加してください。一部の言語のイベント定義ファイルに定義を追加していない場合は,定義が有効になりません。
- 注※2
-
1970年1月1日00:00:00(世界標準時)から経過した秒数で表されます。なお,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面に表示されるときは,ビューアーホストのローカルタイムゾーンで指定された時刻を使用して,時刻形式で書式化して表示されます。
- 注※3
-
1970年1月1日00:00:00(世界標準時)から経過したミリ秒数で表されます。
- 注※4
-
$nは1〜カスタム属性数(NNMI_CIA_NUM)の数字が入ります。なお,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面にデフォルトで表示されるのは,$nが1〜20の属性です。21以降の属性を表示したい場合は,「4.4.1(4) カスタム属性を[イベント詳細]画面に表示したい場合」を参照してください。
例:4番目のカスタム属性値の場合「NNMI_CIA_VALUE_4」と定義してください。
- 注※5
-
NNMiインシデントをJP1イベントに変換した後にNNMiインシデントの属性「注」に値を入力してもJP1イベントにはマッピングされません。JP1/IM - EG for NNMiがNNMiからインシデントを取得する前に値を入力している場合だけマッピングできます。