5.1.2 [イベントコンソール]画面のイベント一覧に表示されるイベント
画面に表示されるイベント
画面に表示されるイベントには,通常のJP1イベント,集約イベント(集約中イベント,集約完了イベントを含む)および相関イベントがあります。
-
集約イベント
[集約状態]に繰り返し回数や,集約中であることを示す「+」が表示されます。
集約イベントの表示の詳細については,「5.1.2(1) イベント一覧での集約イベントの表示について」を参照してください。
-
相関イベント
[種別]にアイコン,が表示されます。
相関イベントの表示の詳細については,「5.1.2(2) イベント一覧での相関イベントの表示について」を参照してください。
画面に表示できるイベント数
画面に表示できるイベント数は,[ユーザー環境設定]画面の[スクロールバッファー]に指定した値です。表示できるJP1イベント数の上限は2,000件です。
統合監視DBを使用すると,統合監視DBに保存されているすべてのイベントを表示できます。[表示開始位置指定]領域にあるスライダーでイベント表示位置を移動する,または時間を指定することで表示できます。統合監視DBの設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.4.2 統合監視DBの設定(Windowsの場合)」,「2.4.2 統合監視DBの設定(UNIXの場合)」を参照してください。
JP1イベントの数が,表示できるJP1イベントの数の上限を超えると次の動作となります。
- [イベント監視]ページ
-
対処状況の状態にかかわらず,最も到着時刻が古いJP1イベントから消去されます。
- [重要イベント]ページ
-
対処状況が対処済で,最も到着時刻の古いJP1イベントから消去されます。
対処済の重要イベントがない場合は,対処状況の状態にかかわらず,到着時刻が古いJP1イベントから消去されます。
画面から消去されたJP1イベントも,イベントDBには登録されています。画面から消去されたJP1イベントを参照する場合は,JP1イベントを検索してください。JP1イベントの検索方法については,「5.8 JP1イベントを検索する」を参照してください。
画面起動時に表示されるJP1イベント
画面を起動したときに表示されるJP1イベントは,次のどちらかの条件に合う最新のJP1イベントです。
-
ログインしているマネージャーの起動後,画面を起動するまでに発生したJP1イベント
-
jcoimdefコマンドで設定した「イベントDBからのイベント取得開始位置」から,ログインしているマネージャーの起動時までに発生したJP1イベント
画面を起動したときに表示されるJP1イベントの件数は,次の値のどちらか小さい方を上限とします。
-
[システム環境設定]画面の[イベントバッファー]に指定した値(イベントバッファー数)
-
[ユーザー環境設定]画面の[スクロールバッファー]に指定した値(スクロールバッファー数)
なお,JP1イベントの件数には,内部的に使用する連絡用イベント※も含まれます。そのため,初期表示時には,表示されるJP1イベントの件数が上限値に達しない場合もあります。
- 注※ 連絡用イベント
-
重要イベントの対処状況を変更や削除したとき,および自動アクションを実行したときに内部的に発行されるイベントで,画面には表示されない。
イベント一覧の更新
イベント一覧は,ユーザーが設定した更新間隔で更新され,最新のJP1イベントが表示されます。ただし,自動更新をしない設定にしている場合は,画面を起動しても,最新のJP1イベントが表示されません。この場合に,最新のJP1イベントを表示するには,[表示]−[最新情報に更新]を選択します。
自動更新するかどうか,および自動更新の間隔は,[ユーザー環境設定]画面で設定します。
(1) イベント一覧での集約イベントの表示について
繰り返しイベントの監視抑止機能,または繰り返しイベントの集約表示機能によってJP1イベントが集約されていると,イベント一覧に集約イベントが表示されます。
- [集約状態]
-
[集約状態]に繰り返し回数が表示されます。繰り返し回数とは,集約イベント数と繰り返しイベントの総数のことです。非集約イベントの場合は,何も表示されません。
-
集約完了イベントの場合
繰り返し回数が表示されます。
繰り返しイベントの監視抑止を設定している場合,表示される繰り返し回数は,1〜1,000,000です。
繰り返しイベントの集約表示を設定している場合,表示される繰り返し回数は,1〜100です。
-
集約中イベントの場合
繰り返し回数および集約中であることを示す「+」が表示されます。
繰り返し回数が1回(集約開始イベントだけ)の場合は「1+」,繰り返し回数が2回(集約開始イベントと繰り返しイベント1件)の場合は「2+」のように表示されます。なお,[重要イベント]ページでは,集約開始イベントが削除済み状態で,繰り返しイベントがない場合,「0+」と表示されます。
また,集約イベントを削除すると次のように表示されます。
-
集約開始イベントを削除した場合
[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページで,集約開始イベントを削除した場合,そのイベントは削除済み状態となり,繰り返し回数の右横に「削除」が表示されます。
そのあと,イベントの集約が完了して,削除済み状態の非集約イベントになった場合,[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページに表示されなくなります。
-
繰り返しイベントを削除した場合
繰り返しイベントの集約表示機能を使用している場合は,[関連イベント一覧(集約)]画面の[関連イベント一覧]で,繰り返しイベントを削除したとき,集約イベントの繰り返し回数が,削除した数だけ減ります。
集約完了イベントの繰り返し回数が,繰り返しイベントを削除したことによって1回になった場合,そのイベントは非集約イベントとなります。また,その非集約イベントが削除済み状態であった場合,[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページに表示されなくなります。
繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合は,繰り返しイベントを削除しても集約イベントの繰り返し回数は減少しません。
-
- 対処状態表示
-
左端の列にJP1イベントへの対処状況を示す対処状況マークが表示されます。
対処状況マークの種類および内容は,[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページおよび[重要イベント]ページに表示される対処状況マークと同じです。
繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合,1件目(集約開始イベント)から100件目までの繰り返しイベントの対処状況が異なるときに「!」が表示されます。101件以上集約している場合,1件目から100件目までの繰り返しイベントと,101件目以降の繰り返しイベントの対処状況が異なっていても,「!」は表示されません。
- [アクション]
-
自動アクションの抑止機能を使用している場合,[イベントコンソール]画面にアクション抑止の状態を示すマークが表示されます。
表5‒2 アクション抑止の状態 アクション抑止の状態
説明
抑止されなかったアクション
抑止されたアクション
一部抑止されたアクション
また,繰り返しイベントの監視抑止でアクションの実行を抑止している場合にイベントが大量発生したとき,[イベントコンソール]画面にが表示されます。
集約イベントと繰り返しイベントのアクション状況が異なる場合,アクション表示に「!」が表示されます。
- [種別]
-
繰り返しイベントの監視抑止でイベントを抑止している場合にイベントが大量発生したとき,[イベントコンソール]画面にイベントが大量発生したことを表すが表示されます。
- [イベントコンソール]画面の各タブ
-
繰り返しイベントの監視抑止でイベントを抑止している場合にイベントが大量発生したとき,[イベントコンソール]画面の各タブにイベントが大量発生したことを表すが表示されます。
(2) イベント一覧での相関イベントの表示について
相関イベントは[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページ,[重要イベント]ページおよび[イベント検索]ページのイベント一覧に表示されます。
相関イベントは[種別]にアイコンが表示されます。
アイコンは,相関成立と相関不成立の2種類があります。
なお,[種別]はデフォルトで表示されている項目ではありません。表示するには[ユーザー環境設定]画面で[種別]を表示項目に指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2.24 [ユーザー環境設定]画面」を参照してください。