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JP1 Version 11 JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド


8.4.4 JP1/IM - Managerの設定

JP1/IM - Managerでの通信暗号化機能の有効・無効の設定,および証明書の配置の設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 通信暗号化機能の有効・無効

通信暗号化機能の有効・無効は,JP1/Baseで設定する共通定義情報を参照します。

JP1/IM - Managerは起動時に,JP1/Baseで設定した共通定義情報を参照し起動します。JP1/Baseで設定する共通定義情報については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のSSL通信定義ファイルについて説明している章を参照してください。

また,JP1/IM - Managerの起動時にJP1/Base(マネージャーホスト)と通信暗号化機能の有効・無効が同じことを確認するためのメッセージを出力します。機能が有効の場合は,統合トレースログに「KAVB8810-I」のメッセージが出力され,機能が無効の場合は,統合トレースログに「KAVB8811-I」のメッセージが出力されます。通信暗号化機能の有効・無効の確認手順の詳細については,「8.4.5 通信暗号化機能が正しく設定できているか確認する」を参照してください。

(2) SSLのバージョンや証明書の配置先の設定

SSLのバージョン,および証明書の配置先はJP1/Baseで設定する共通定義情報を参照します。JP1/Baseで設定する共通定義情報については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のSSL通信定義ファイルについて説明している章を参照してください。

(3) JP1/IM - Manager用キーストア

秘密鍵またはJP1/IM - Manager用のキーストアを入手した場合,通信データを暗号化しても解読されるおそれがあるため,秘密鍵とJP1/IM - Manager用のキーストアは,JP1/IM - Managerの管理者が厳重に管理してください。秘密鍵またはJP1/IM - Manager用のキーストアを格納しているフォルダは,一般ユーザーは参照できないように設定してください。

JP1/IM - Manager用のキーストアは,JP1/IM - Managerが暗号化通信のために使用し,次のデータを格納しているファイルです。

格納先は,マネージャーホストで次のとおりに設定されています。