1.4.4 JP1/IM - Managerのセットアップ(Windowsの場合)
イベントの重大度を変更したり,大量に発生したイベントを一つのイベントに集約したりするためには,統合監視DBを構築する必要があります。また,IM構成管理を使用してシステムの階層構成を管理するためには,IM構成管理DBを構築する必要があります。ここでは,二つのデータベースの総称である,IMデータベースの構築手順について説明します。
統合監視DBとIM構成管理DBのどちらを先にセットアップするかで,実行するコマンドの引数が異なります。このマニュアルでは,統合監視DBを先にインストールする場合のコマンドの引数を記載しています。
- 〈この項の構成〉
(1) 作成するセットアップ情報ファイルの記載内容の説明(Windowsの場合)
「1.4.4(2) IMデータベースをセットアップするための準備をする(Windowsの場合)」で作成する,セットアップ情報ファイルの設定内容の詳細を説明します。
記載内容の詳細
記載内容 |
説明 |
---|---|
#IM DATABASE SERVICE - DB Size IMDBSIZE=S |
作成するIMデータベースのサイズをS,M,Lから指定します。インストール時点ではSが設定されています。 |
#IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory IMDBDIR=Managerパス\database |
IMデータベースのデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。95文字以内の文字列で指定してください。インストール時点ではManagerパス\databaseが設定されています。IMDBDIRの値を変更する場合は,ネットワークドライブ(コマンドプロンプトでnet useを実行した際に一覧で表示されるドライブ)やWindowsの予約デバイスファイル(AUX,CON,NUL,PRN,CLOCK$,COM[0-9],LPT[0-9])を指定しないでください。 |
#IM DATABASE SERVICE - Port Number IMDBPORT=20700 |
IMデータベースが使用するポート番号を指定します。ポート番号に指定できる範囲は5001〜65535です。インストール時点では20700が設定されています。 |
#IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory IMDBENVDIR=Managerパス\dbms |
IMデータベースをインストールするディレクトリを絶対パスで指定します。195文字以内の文字列で指定してください。インストール時点ではManagerパス\dbmsが設定されています。IMDBENVDIRの値を変更する場合は,ネットワークドライブ(コマンドプロンプトでnet useを実行した際に一覧で表示されるドライブ)やWindowsの予約デバイスファイル(AUX,CON,NUL,PRN,CLOCK$,COM[0-9],LPT[0-9])を指定しないでください。 |
関連項目
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導入・設計ガイド 12.1.3 IMデータベースの容量の見積もり
(2) IMデータベースをセットアップするための準備をする(Windowsの場合)
IMデータベースを構築するために必要なデータベース領域のサイズやデータベース格納ディレクトリの情報を記載したセットアップ情報ファイルを準備します。
前提条件
次の条件を満たす必要があります。
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マネージャーにJP1/IM - Managerがインストールされている。
-
OSユーザーがAdministrators権限を所有している。
操作手順
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セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)を編集します。
セットアップ情報ファイルはJP1/IM - Managerのインストール時に作成されます。このマニュアルで説明する範囲では,インストール時に作成された状態から編集する必要はありません。
セットアップ情報ファイルの格納先は次のとおりです。
Managerパス\conf\imdb\setup\
関連項目
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構築ガイド 1.4.1 IMデータベースを構築するための準備(Windowsの場合)
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コマンド・定義ファイルリファレンス 2. セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)
(3) 統合監視DBをセットアップする(Windowsの場合)
統合監視DBを作成し,セントラルコンソール機能で統合監視DBを使用できるように設定します。
前提条件
次の条件を満たす必要があります。
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統合監視DBを作成するために必要なディスク容量がJP1/IM - Managerをインストールしたドライブに確保されている。
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jcodbsetupコマンド,およびjcoimdefコマンドを実行するOSユーザーがAdministrators権限を所有している。
操作手順
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次のjcodbsetupコマンドを実行し,統合監視DBを作成します。
"Consoleパス\bin\jcodbsetup" -f セットアップ情報ファイル名 -q
なお,UAC機能が有効な場合は,管理者コンソールからコマンドを実行してください。
このコマンドの実行にはしばらく時間が掛かる場合があります。
IMデータベースサービスはこの時点で作成されます。
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次のjcoimdefコマンドを実行して,統合監視DBを有効にします。
"Consoleパス\bin\jcoimdef" -db ON
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JP1/IM-Managerサービスを再起動します。
関連項目
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構築ガイド 1.4.2 統合監視DBの設定(Windowsの場合)
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コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcodbsetup
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コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcoimdef
(4) IM構成管理DBをセットアップする(Windowsの場合)
IM構成管理DBを作成し,IM構成管理サービスをプロセス管理から起動できるように設定します。
前提条件
次の条件を満たす必要があります。
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IM構成管理DBを作成するために必要なディスク容量がJP1/IM - Managerをインストールしたドライブに確保されている。
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jcfdbsetupコマンド,およびjcoimdefコマンドを実行するOSユーザーがAdministrators権限を所有している。
すでに「1.4.4(3) 統合監視DBをセットアップする(Windowsの場合)」の手順に従って統合監視DBを設定している場合(このマニュアルで説明しているセットアップ手順の場合),さらに次の条件を満たす必要があります。
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IMデータベースサービスの状態が稼働中である。
操作手順
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JP1/IM-Managerサービスを停止します。
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次のjcfdbsetupコマンドを実行して,IM構成管理DBを作成します。
"Managerパス\bin\imdb\jcfdbsetup" -s -q
なお,UAC機能が有効な場合は,管理者コンソールからコマンドを実行してください。
このコマンドの実行にしばらく時間が掛かるときがあります。
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次のjcoimdefコマンドを実行して,IM構成管理サービス(jcfmain)を有効にします。
"Consoleパス\bin\jcoimdef" -cf ON
-
JP1/IM - Managerを起動します。
関連項目
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構築ガイド 1.4.3 IM構成管理DBの設定(Windowsの場合)
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コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcfdbsetup
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コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcoimdef