はじめにお読みください
このマニュアルは,JP1/Integrated Management - ManagerおよびJP1/Integrated Management - Viewの主な構築・運用方法を運用サイクルに合わせて説明したものです。JP1/Integrated Management - Managerの機能を使用目的に合わせて知りたい方は,最初にこのマニュアルをお読みください。JP1/Integrated Management - ManagerおよびJP1/Integrated Management - Viewを総称してJP1/IMと表記することがあります。
- 〈はじめにの構成〉
■ JP1/IMでできること
企業でのビジネスを支えるシステムは,大規模化,複雑化していて,システムの運用管理が重要な課題となっています。JP1/IMは,管理目的に合わせた一元管理と運用作業の統合化によって,システム運用管理を最適化します。
JP1/IMの特長を次に示します。
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問題発生の検知と通知
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JP1/IMを基点とした問題調査・対策での作業の統合
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システムの階層構成およびホストの設定の一元管理
JP1/IMを導入すると,これらの特長によって,システム運用管理での監視や操作をJP1/IMを基点とした一連の運用管理作業に統合し,複雑な運用作業を簡素化できます。
JP1/IMの主要な機能を次の図に示します。
■ このマニュアルで説明すること
このマニュアルは,JP1/IMを使用してオープンプラットフォームのシステムを管理するインフラを管理,運用,操作される方,および導入を検討している方を対象読者とします。具体的には次の方を対象とします。
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JP1/IMの概要や基本的な使い方を理解しようとしているシステム管理者,およびオペレータ
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システムで発生する事象を一元監視するため,JP1/IMの導入を検討されている方
このマニュアルは,サポートサービスを契約していないお客様でもご利用いただけます。
このマニュアルの本文では,対象読者の方がセントラルコンソールを使って基本的な構成のシステムの監視を始めるための,インストール,セットアップ,および各機能の設定手順を説明します。さらに,監視の応用として,メール通知機能,ビジュアル監視,およびJP1/IMを使いこなすための機能を付録で紹介します。
なお,このマニュアルでは次の図に示すような,監視対象のホスト(エージェント)とJP1/Integrated Management - Managerがインストールされた管理サーバ(マネージャー)が,2階層の階層関係であるシステムを前提に操作手順を説明します。
■ マニュアルの読み方
各画面での操作は,次に示す環境を前提としています。
- マネージャーでの操作
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Windows Server 2008 R2,またはLinux 6 (x64)を使用している環境
- ビューアーでの操作
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Windows 7を使用している環境
製品の改良などによって,このマニュアルに掲載されている画面はご使用の製品画面と一部異なることがあります。あらかじめご了承ください。
なお,JP1/IMには,このマニュアルを含め7冊のマニュアルがあります。このマニュアルで説明している構築・運用方法の詳細について示していますので,必要に応じてお読みください。
対象読者の方の目的に応じた読書手順の例を次の図に示します。
このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザー,およびActive Directory環境で動作に違いはありません。
このマニュアルでは,Windows版のJP1/IMおよびJP1/Baseのインストール先フォルダを,置き換え文字で表記しています。
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Viewパス
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Managerパス
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Consoleパス
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Scopeパス
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Baseパス
これらの置き換え文字の詳細については,「付録F このマニュアルの参考情報」を参照してください。