1.1 特長
JP1/Baseの関数や定義ファイルを利用することによって,次のことができるようになります。
- ユーザー独自のJP1イベントを発行する
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システムで発生する事象を,JP1/Baseでユーザー独自のイベント属性を付加したJP1イベントとして定義して,ユーザーアプリケーションから発行するように設定できます。ユーザーが定義するこのようなJP1イベントを,独自イベントと呼びます。独自イベントの属性は自由に定義できます。
独自イベントを発行できるようにするには,JP1イベント発行関数を使用します。JP1イベント発行関数を使用して独自イベントを発行する方法については,「2. JP1イベントを発行および取得する」を参照してください。
なお,独自イベントに付加したユーザー独自のイベント属性をJP1/IM - Viewで表示するには,ユーザー独自のイベント属性を記述した定義ファイルを作成する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」を参照してください。
- JP1イベントを取得する
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JP1/BaseのイベントDBに登録されたJP1イベントを,ほかのJP1プログラムやユーザーアプリケーションが直接取得するように設定できます。ユーザーアプリケーションから独自イベントをJP1/Baseに発行し,JP1イベントとしてイベントDBに登録した後,そのJP1イベントを別のユーザーアプリケーションで利用するなどの運用ができます。
JP1イベントを取得するには,JP1イベント取得関数を使用します。
JP1イベント取得関数を使用してJP1イベントを取得する方法については,「2. JP1イベントを発行および取得する」を参照してください。
- JP1/SES形式のイベントに拡張属性やメッセージを追加する
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JP1/SES形式のイベントとは,バージョン5以前のJP1シリーズのプログラムであるJP1/SESで処理されていたイベントのことです。JP1/SES形式のイベントには拡張属性がないため,JP1/IMの[イベントコンソール]画面に表示できません。しかし,JP1/BaseでJP1/SES形式のイベントに拡張属性を追加することによって,JP1/IMの[イベントコンソール]画面上でJP1イベントとして監視できるようになります。また,拡張属性とともにメッセージも追加できます。
イベントに拡張属性やメッセージを追加するには,定義ファイルを使用します。
定義ファイルを使用してJP1/SES形式のイベントに拡張属性やメッセージを追加する方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。