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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


18.5.4 ヘルスチェック機能で異常を検知した場合

ヘルスチェック機能では,JP1/Baseの各プロセスの異常を検知できます。ここでは,ヘルスチェック機能で検知した異常要因と対処方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) システムリソース(CPU,ディスクなど)が大量に消費されている。または,プロセスへの要求が性能の限界を超えている。

高負荷の要因となっている処理をキャンセルしてください。

(2) すぐに終了するはずのコマンドが終了しない。または,コマンドがリソースを保持したまま終了しない。

コマンドプロセスをkillコマンドなどのOS機能で強制終了してください。

(3) プロセスがデッドロック,または無限ループの状態になっている。

プロセスがデッドロック,または無限ループの状態になって処理が長時間終了しない場合は,次の表に示す対処方法に従って対処してください。

項番

機能

プロセス名

対処方法

1

プロセス管理機能

jbs_spmd

JP1/Baseを再起動する。

Windowsの場合

JP1/Baseサービス(ユーザー管理を含むプロセス管理)を再起動する。

UNIXの場合

JP1/Baseを再起動する。

2

認証サーバ

jbssessionmgr

3

構成管理

jbsroute

4

コマンド実行

jcocmd

5

プラグインサービス

jbsplugind

6

イベントサービス

jevservice

イベントサービスを再起動する。

Windowsの場合

JP1/Base Eventサービスを再起動する。

UNIXの場合

イベントサービスを再起動する。

7

ログファイルトラップ

jevtraplog

jevtraplog

ログファイルトラップ管理サービス(デーモン)を再起動する。

Windowsの場合

JP1/Base LogTrapサービスを再起動する。

UNIXの場合

ログファイルトラップ管理デーモンを再起動する。

jevlogd

jelparentim

エラーメッセージに示されるID番号のログファイルトラップをjevlogstartコマンドで再起動する。

Windowsの場合

メッセージに示されるID番号と同じスレッドIDのログファイルトラップを再起動する。

UNIXの場合

メッセージに示されるID番号と同じプロセスIDのログファイルトラップを再起動する。

jelchildim

8

イベントログトラップ

jevtrapevt

イベントログトラップサービス(JP1/Base EventlogTrap)を再起動する。

9

SNMPトラップ変換

imevtgw

NNMを再起動する。

10

ヘルスチェック

jbshcd

JP1/Baseを再起動する。

Windowsの場合

JP1/Baseサービス(ユーザー管理を含むプロセス管理)を再起動する。

UNIXの場合

JP1/Baseを再起動する。

jbshchostd

11

サービス管理制御

jbssrvmgr

12

ローカルアクション

jbslcact

13

プロセス間通信

jbscomd

注※ プロセスの終了コマンドで,該当するプロセスを停止したあと,ps -elコマンドで終了していないプロセスがないか確認してください。プロセスが残っている場合は,killコマンドで終了してください。その後,起動コマンドでプロセスを起動してください。

(4) 監視対象ホストに接続できない。