Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


パスワード定義ファイル(Windows限定)

〈このページの構成〉

形式

; コメント

OSユーザー名または情報検索用ユーザー名:パスワード

パラメーターの分類

必須パラメーター

なし

選択パラメーター

なし

ファイル名

任意

格納先ディレクトリ

任意

説明

複数のOSユーザーまたは情報検索用ユーザーのパスワード管理情報を一括して設定しておくファイルです。

定義の反映時期

jbsmkpassコマンドを実行すると,設定が有効になります。jbsmkpassコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbsmkpass(Windows限定)」を参照してください。

記述内容

一つのエントリーに対して1行の形式で表します。各行に記述できる文字数は,4,096バイト以内です。「;」以降は改行されるまでコメントになります。一つのエントリーは,「:」で区切られた二つのフィールドで構成されます。各フィールドに記述する内容を次に示します。

OSユーザー名または情報検索用ユーザー名

各ホストに登録されているOSユーザー名または情報検索用ユーザー名を指定します。

なお,登録するOSユーザー名には,ユーザー名だけでなく,自ホストが所属するドメイン名やローカルホスト名も記述できます。ドメイン名やローカルホスト名を記述する場合,「domain\user1」,「server\user1」のように,ドメイン名やローカルホスト名とユーザー名の区切り文字として「\」を使用します。ドメイン名を記述した場合,登録するOSユーザーがドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。ローカルホスト名を記述した場合,登録するOSユーザーがローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。

ドメイン名やローカルホスト名を記述しなかった場合,登録するOSユーザー名がローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,信頼するドメインを含むドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーおよびドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。

なお,Windowsのドメインコントローラー上で登録する場合は,「ドメイン名\ユーザー名」の形式で記述してください。ドメインコントローラー上ではドメインユーザーとローカルユーザーの区別がないため,ドメインユーザーとして扱われるためです。

また,情報検索用ユーザーを登録する場合は,「aduser/情報検索用ユーザーとして使用するOSユーザー名」の形式で記述してください。

パスワード

OSユーザーまたは情報検索用ユーザーのパスワードを指定します。パスワードを省略した場合は,パスワードなしのOSユーザーまたは情報検索用ユーザーと見なしてパスワード管理情報に登録します。

注意事項

[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[ユーザーマッピング]タブで,[OSユーザー設定時にWindowsに対してログオンチェックを行わない]をチェックした場合,OSユーザー名やOSユーザーのパスワードが誤っていても,パスワード管理情報に登録できます。ただし,実際にジョブやリモートコマンドを実行するときに権限エラーとなってしまうので,注意が必要です。

定義例

jp1user1:passwd000