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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


jevfwstat

〈このページの構成〉

機能

イベント転送抑止条件(suppress)ごとに,JP1イベントの転送抑止状態を表示します。

形式

jevfwstat [-h イベントサーバ名]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

-h イベントサーバ名

JP1イベントの転送状態を確認したいイベントサーバ名を指定します。イベントサーバ名は,128バイト以内の文字列で指定してください。

このオプションを省略した場合,次に示すホスト名の順番でイベントサーバ名を仮定します。

  1. 環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名。

  2. イベントサーバインデックスファイル(index)のserverパラメーターに,「*」または自ホスト名(hostnameコマンドで返される物理ホスト名)が優先的に記述されている場合,自ホスト名。

  3. イベントサーバインデックスファイル(index)のserverパラメーターに,「@」またはFQDN名が優先的に記述されている場合,FQDN名。

  4. 自ホスト名(hostnameコマンドで返される物理ホスト名)。

注意事項

jevfwstatコマンドを,同時に複数実行することはできません。別のユーザーがjevfwstatコマンドを実行中に同じコマンドを実行した場合,メッセージKAJP1352-Eを出力してコマンド実行が失敗します。

戻り値

0

正常終了

1

引数エラー

2

イベントサーバが起動していない

3

別のユーザーがコマンドを実行している

255

そのほかのエラー

使用例

出力例を次に示します。

KAJP1350-I agent01のしきい値によるイベント転送抑止状態を確認します
ID          C  Forwarded Suppressed LastModified        BaseTime Detection
----------- - ---------- ---------- ------------------- -------- ---------
log1        F          8          0 None                11:37:10       0/1
log2        S        136       1274 2014/05/22 11:33:42 11:37:02       1/2
log3        F        309        520 2014/05/22 11:33:12 11:37:12       2/3

ヘッダーの意味を次に示します。

ヘッダー

意味

ID

イベント転送抑止条件(suppress)に設定した識別子です。

C

イベント転送が抑止状態の場合は「S」,転送状態(非抑止状態)の場合は「F」を出力します。

Forwarded

JP1イベントを転送した件数です。

Suppressed

JP1イベントの転送を抑止した件数です。

LastModified

最後に抑止状態が変化した時刻です。

BaseTime

現在の単位時間の基点となる時刻です。

Detection

イベント転送が抑止状態(Cの値がS)と転送状態(Cの値がF)で出力内容が異なります。

抑止状態(Cの値がS)の場合:n/m

n:しきい値を超えなかった単位時間の回数

m:大量発生イベントが収束したと判定する単位時間の回数

転送状態(Cの値がF)の場合:n/m

n:しきい値を超えた単位時間の回数

m:大量発生イベントが発生したと判定する単位時間の回数

注※

イベントサービスをリロード(jevreloadコマンドを実行)または再起動した場合,各数値は0に初期化されます。