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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


jbslistacl

〈このページの構成〉

機能

登録済みのJP1ユーザーまたはDSグループの操作権限を表示します。JP1ユーザーは標準ユーザー,連携ユーザー,およびDSユーザーが該当します。

形式

jbslistacl [-h 論理ホスト名]
           [-s 認証サーバ名]
           [-ds]
注※

-dsオプションは,Windowsだけで使用できます。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,このコマンドを実行させたい論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに設定されている認証サーバに登録されているJP1ユーザーまたはDSグループの操作権限が表示されます。

-s 認証サーバ名

登録済みJP1ユーザーまたはDSグループの操作権限を表示したい認証サーバを指定します。このオプションを指定した場合は,-hオプションの指定は無視されます。

-ds

このオプションは,Windowsの場合だけ使用できます。

DSユーザーの操作権限を表示する場合に指定します。また,DSグループにも操作権限の登録がある場合は,DSユーザーの前にDSグループに設定されている操作権限も表示します。

注意事項

-hオプションと-sオプションを同時に指定した場合は,-sオプションの指定が優先されます。どちらのオプションも省略した場合で,環境変数JP1_HOSTNAMEが設定されているときは,論理ホスト名として環境変数JP1_HOSTNAMEで指定されているホスト名が仮定されます。また,どちらのオプションも省略した場合で,環境変数JP1_HOSTNAMEが設定されていないときは,物理ホストの認証サーバの登録済みJP1ユーザーまたはDSグループが表示されます。

戻り値

0

正常終了

1

認証サーバにユーザーが登録されていない

2

引数誤り

4

メモリーなどシステムリソースが不足した

8

認証サーバが未起動または応答しない

12

DSユーザー使用時に認証サーバ側でエラーが生じた

16

認証サーバ側の処理でエラーが生じた

32

通信機能の初期化中にエラーが生じた

128

内部処理で矛盾を生じた(C++の例外)

255

そのほかのエラー

使用例

jbslistaclコマンドの出力例を次に示します。

オプションを指定しない場合
>jbslistacl
UserLevel No.0
  Name         :user-001
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Editor
   GroupName:JPQgrp
    AccessLevel:JP1_JPQ_User
UserLevel No.1
  Name         :user-admin
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Admin
    AccessLevel:JP1_Console_Admin
-dsオプションを指定した場合
>jbslistacl -ds
DSGroupLevel No.0
  DSGroupName:GRP-AJS
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Editor
DSGroupLevel No.1
  DSGroupName:GRP-Adm
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Admin
    AccessLevel:JP1_Console_Admin
 
UserLevel No.0
  Name         :user-001
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Editor[GRP-AJS]
   GroupName:JPQgrp
    AccessLevel:JP1_JPQ_User
UserLevel No.1
  Name         :user-admin
   GroupName:*
    AccessLevel:JP1_AJS_Admin[GRP-Adm]
    AccessLevel:JP1_Console_Admin[GRP-Adm]