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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


10.3.2 csvファイルに出力される項目

csvファイルに出力される項目は,jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合と,指定しなかった場合によって異なります。

jevexportコマンド実行時に,-kオプションを指定した場合,-kオプションを指定しなかった場合,それぞれの場合に出力される項目を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合

jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合,項目ファイルで指定した拡張属性(固有情報)が,指定された順番で列番号28以降に拡張属性名と拡張属性値のペアの形式で出力されます。なお,項目ファイルで指定した拡張属性が存在しなかった場合は,その列番号は空白となります。

jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合に出力される項目を次の表に示します。タイトル名は,-aオプションを指定した場合に出力されます。日本語で出力する場合は,-lオプションのコードセット名に文字コードを指定してください。-lオプションを指定しない場合は,タイトル名は英語で出力されます。

表10‒1 jevexportコマンドに-kオプションを指定した場合のcsvファイルに出力される項目

列番号

属性名

日本語タイトル名

英語タイトル名

詳細

形式

備考

1

イベントDB内の通し番号

イベントDB内通し番号

Serial number

発行元によらないで,このイベントサーバに到達した順番(ローカルイベントも含む)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間の転送時に保存されない。主にJP1イベントをユーザーアプリケーションが取得したときやほかのイベントサーバへ転送した時の漏れ・重複の防止に用いる。

数値

2

ID(基本部)

イベントID(基本部)

Event ID(basic code)

イベントIDの基本部。イベントIDは8バイトの値で表されるが,基本部は上位4バイトを表す。

数値

1〜8桁の16進数

3

ID(拡張部)

イベントID(拡張部)

Event ID(extended code)

イベントIDの拡張部。イベントIDは8バイトの値で表されるが,拡張部は下位4バイトを表す。

数値

1〜8桁の16進数

4

PROCESSID

発行元プロセスID

Source process ID

発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。

数値

数値

5

TIME

登録時刻

Registered time

発行元イベントサーバでの登録時刻(発行元ホストの時計に基づく)。

数値

UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数

6

ARRIVEDTIME

到着時刻

Arrived time

自イベントサーバでの登録時刻。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時には保存されない。

数値

UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数

7

REASON

登録要因

Registered reason

JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。登録要因を次に示す。

1の場合:

自イベントサーバから自イベントサーバあての発行

3の場合:

他イベントサーバから自イベントサーバあての発行

4の場合:

環境設定の指定による他イベントサーバから自イベントサーバへの転送。

数値

8

USERID

発行元ユーザーID

Source user ID

発行元プロセスのユーザーID。

数値

WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)

9

GROUPID

発行元グループID

Source group ID

発行元プロセスのグループID。

数値

WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)

10

USERNAME

発行元ユーザー名

Source user name

発行元プロセスのユーザー名。

文字列

11

GROUPNAME

発行元グループ名

Source group name

発行元プロセスのグループ名。

文字列

WindowsとJavaではヌル文字列

12

SOURCESERVER

発行元イベントサーバ名

Source event server name

発行元のイベントサーバ名。JP1イベントが転送された場合でもこのJP1イベントが発生したホストのイベントサーバ名が入る。

文字列

13

SOURCESEQNO

発行元イベントDB内通し番号

Source specific serial number

発行元ホストでのイベントDB内通し番号。

数値

転送によって値は変化しない

14

CODESET

コードセット

Code set

メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。

文字列

15

MESSAGE

メッセージ

Message

JP1イベントの内容を表した文字列。

文字列

16

SEVERITY

重大度

Event level

JP1イベントの緊急性(「重大度」)を表す。緊急性の高い順に次の値がある。

"Emergency"(緊急)

"Alert"(警戒)

"Critical"(致命的)

"Error"(エラー)

"Warning"(警告)

"Notice"(通知)

"Information"(情報)

"Debug"(デバッグ)

文字列

拡張属性値1

17

USER_NAME

ユーザー名

User name

業務を実行しているユーザー名。

文字列

拡張属性値2

18

PRODUCT_NAME

プロダクト名

Product name

JP1イベントを発行したプログラム名。次に示すプログラム名などがある。

"/HITACHI/JP1/AJS"

"/HITACHI/JP1/AOM"

"/HITACHI/JP1/IM"

"/HITACHI/JP1/NBQ"

"/HITACHI/JP1/NQSEXEC"

文字列

拡張属性値3

19

OBJECT_TYPE

オブジェクトタイプ

Object type

オブジェクトの種類を表す。次に示すオブジェクトの種類などがある。

"JOB"

"JOBNET"

"ACTION"

"ACTIONFLOW"

"PRINTJOB"

"PRINTQUEUE"

"PRINTER"

"BATCHQUEUE"

"PIPEQUEUE"

文字列

拡張属性値4

20

OBJECT_NAME

オブジェクト名

Object name

ジョブ,ジョブネットなどのオブジェクトの名称。

ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最下層の要素となる。

文字列

拡張属性値5

21

ROOT_OBJECT_TYPE

登録名タイプ

Root object type

オブジェクトの種別。

通常はOBJECT_TYPEの種別と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合ROOT_OBJECT_NAMEの種別と同じになる。値の範囲はOBJECT_TYPEと同じ。

文字列

拡張属性値6

22

ROOT_OBJECT_NAME

登録名

Root object name

ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称。通常はオブジェクト名と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの名称になる。

文字列

拡張属性値7

23

OBJECT_ID

オブジェクトID

Object ID

オブジェクトID。

PRODUCT_NAMEとの組み合わせによってオブジェクトのインスタンスを統合システム内で一意に意識できる文字列(形式は他製品に依存する。この情報はJP1/IM - Viewの[統合機能メニュー]画面から各製品のモニターを呼び出すときに使用する)。

文字列

拡張属性値8

24

OCCURRENCE

事象種別

Occurrence

OBJECT_NAMEに対して起こった事象。次に示す事象種別などがある。

"END"

"LATEEND"

"LATESTART"

"NOTICE"

"PAUSE"

"START"

"SWITCH"

文字列

拡張属性値9

25

START_TIME

開始時刻

Start time

実行開始または再実行開始の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。

文字列

拡張属性値10

26

END_TIME

終了時刻

End time

実行終了または再実行終了の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。

文字列

拡張属性値11

27

RESULT_CODE

終了コード

Result Code

終了コード(10進数文字列)。この項目は設定されない場合もある。

文字列

拡張属性値12

28

個別拡張属性名1

個別拡張属性

Program-specific extended attribute

個別拡張属性名

文字列

29

個別拡張属性値1

出力なし

個別拡張属性値

文字列

m-1

個別拡張属性名n

出力なし

個別拡張属性名

文字列

m

個別拡張属性値n

出力なし

個別拡張属性値

文字列

(凡例)

m:csvファイルに出力される項目数

n:個別拡張属性名と個別拡張属性値の組数

(2) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定しなかった場合

jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定しなかった場合は,列番号28以降の内容が-kオプションを指定した場合と異なります。列番号28以降の項目を次の表に示します。なお,csvファイルに出力される列番号1〜27の項目については,「表10-1 jevexportコマンドに-kオプションを指定した場合のcsvファイルに出力される項目」を参照してください。タイトル名は,-aオプションを指定した場合に出力されます。日本語で出力する場合は,-lオプションのコードセット名に文字コードを指定してください。-lオプションを指定しない場合は,タイトル名は英語で出力されます。

表10‒2 jevexportコマンドに-kオプションを指定しなかった場合のcsvファイルに出力される項目

列番号

属性名

日本語タイトル名

英語タイトル名

詳細

形式

備考

28

個別拡張属性数

個別拡張属性数

Program-specific extended attributes count

個別拡張属性の数

数値

数値(0〜n)

29

個別拡張属性名1

個別拡張属性

Program-specific extended attribute

個別拡張属性名

文字列

30

個別拡張属性値1

出力なし

個別拡張属性値

文字列

m-1

個別拡張属性名n

出力なし

個別拡張属性名

文字列

m

個別拡張属性値n

出力なし

個別拡張属性値

文字列

(凡例)

m:csvファイルに出力される項目数

n:個別拡張属性名と個別拡張属性値の組数