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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


8.3.4 プライマリー認証サーバの設定情報をコピーする

セカンダリー認証サーバを設置する場合,プライマリー認証サーバと同じ設定で運用しなければなりません。そのため,プライマリー認証サーバの設定完了後,プライマリー認証サーバの設定情報をセカンダリー認証サーバにコピーする必要があります。

  1. プライマリー認証サーバで,JP1ユーザーおよび操作権限の設定を完了する。

    JP1ユーザーの設定については,「8.3.2 JP1ユーザーを設定する」,JP1ユーザーの操作権限の設定については,「8.3.3 JP1ユーザーの操作権限を設定する」を参照してください。

  2. セカンダリー認証サーバを起動する。

    JP1/Baseを起動し,セカンダリー認証サーバを起動してください。認証サーバが起動しているかどうかは,jbs_spmd_statusコマンドで確認できます。コマンド実行後,表示される情報の中にjbssessionmgrがあれば,認証サーバが起動しています。

  3. プライマリー認証サーバの設定ファイルを,FTPなどを使ってコピーする。

    プライマリー認証サーバの設定ファイルを,FTPなどを使って,セカンダリー認証サーバにコピーします。コピーする設定ファイルは,JP1_AccessLevelJP1_GroupJP1_PasswdJP1_UserLevelです。これらのファイルは以下のディレクトリに格納されています。

    /etc/opt/jp1base/conf/user_acl/

    コピー先ディレクトリは,自ホスト上の同じディレクトリになります。また,論理ホストの場合は,以下のディレクトリに格納されています。

    共有ディレクトリ名/jp1base/conf/user_acl/
  4. コマンドを使って設定を反映させる。

    最後に,コピーした設定情報のファイルの内容を反映させます。jbs_spmd_reloadコマンドを実行し,正常終了すれば設定が有効になります。

各コマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。

注意事項
  • プライマリー認証サーバとセカンダリー認証サーバのJP1/Baseは同じバージョンにしてください。

  • セカンダリー認証サーバが起動していない場合は,次のコマンドを実行してください。

    cd /etc/opt/jp1base/conf

    cp -p jp1bs_spmd.conf.session.model jp1bs_spmd.conf

    JP1/Baseを再起動すると,認証サーバが起動します。

  • 設定ファイルはテキストファイルです。異なるプラットフォーム間で転送する場合,文字コードに注意してください。また,FTPで転送する場合は,必ずASCII転送をしてください。