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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


7.2 JP1/Baseを起動および終了する(UNIXの場合)

UNIXの場合,コマンドを使ってJP1/Baseの各機能を起動および終了します。

表7‒2 コマンドを使って起動および終了できるJP1/Baseの機能一覧(UNIX)

機能

起動コマンド

終了コマンド

統合トレース(HNTRLib2)※1

hntr2mon -d &

hntr2kill

イベントサービス

jevstart

jevstop

ユーザー管理を含むプロセス管理

jbs_spmd

jbs_spmd_stop

ログファイルトラップ管理デーモン※2

jevlogdstart

jevlogdstop

JP1/Base

jbs_start.model※3※5※6

jbs_stop.model※4※5※6

注※1 統合トレース(HNTRLib2)は,JP1/Baseのインストール時に自動起動および自動終了するように設定されています。

注※2 ログファイルトラップ管理デーモンは,ログファイルトラップを使用するために必要なデーモンです。なお,ログファイルトラップ管理デーモンは,起動した状態でシステムを停止してもかまいません。

注※3 jbs_start.modelは,/etc/opt/jp1baseディレクトリに格納されています。jbs_start.modelを使用すると,統合トレース(HNTRLib2)以外のすべての機能を起動できます。通常はこのスクリプトを使用してJP1/Baseを起動してください。

注※4 jbs_stop.modelは,/etc/opt/jp1baseディレクトリに格納されています。jbs_stop.modelを使用すると,統合トレース(HNTRLib2)とログファイルトラップ管理デーモン以外のすべての機能を終了できます。通常は,このスクリプトを使用してJP1/Baseを終了してください。なお,クラスタシステムでないシステムで運用し,論理ホストでJP1/Baseを稼働させないで,統合トレース(HNTRLib2)以外の機能を終了する場合は,jbs_stop.modelを実行後,jevlogdstopコマンドを実行してください。

注※5 jbs_start.modeljbs_stop.modelの設定は,インストール時の環境変数LANG に設定されている文字コードに合わせて設定されています。言語種別を変更してJP1/Baseの起動/停止に使用する場合は,モデルファイルを変更するのではなく,以下の手順で設定変更したファイルを使用してください。

 1.jbs_start.model,jbs_stop.modelを任意のファイル名でコピーする。

 2.コピーしたファイルの環境変数LANGの設定を変更する。

なお,環境変数LANGの設定はjp1bs_env.confjp1bs_param.confの言語種別と合わせてください。

注※6 jbs_start.modeljbs_stop.modelの環境変数LANGの設定を変更した場合,JP1/Baseの上書きインストール時に,変更が保持されません。そのため,環境変数LANGの設定変更は注※5の手順で行うようにしてください。

上記表のコマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。

UNIXの場合,ユーザー管理を含むプロセス管理,イベントサービスおよびログファイルトラップ管理デーモンを,システムの起動時に自動起動させられます。また,ユーザー管理を含むプロセス管理やイベントサービスをシステムの終了時に自動終了させられます。

自動起動および自動終了の設定については,次に説明します。

〈この節の構成〉