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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


6.4.5 jp1hosts情報からjp1hosts2情報への移行

JP1/Baseを新規インストールした環境では,jbshosts2importコマンドを実行すれば,jp1hosts2情報を使用する環境になります。一方,上書きインストールした環境の場合,jp1hosts2情報を使用するには,jp1hosts情報を使用する環境からjp1hosts2情報を使用する環境への設定変更が必要です。

ここでは,jp1hosts情報を使用する環境からjp1hosts2情報を使用する環境への移行手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品を停止する

jp1hosts情報の変更およびイベントサービスの設定を変更するため,移行前にJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品をすべて停止します。

(2) jp1hosts情報の定義をjp1hosts2情報へ移行する(jp1hosts情報を使用している場合)

jp1hosts情報の定義をjp1hosts2情報へ移行します。

物理ホストの場合
  1. jbshostsexportコマンドを実行して,jp1hosts情報の内容を取得する。

    jbshostsexport > jp1hosts定義ファイル名

  2. 手順1で取得した内容(標準出力結果)をjp1hosts2定義ファイル(jp1hosts2.conf)に定義する。

  3. jbshosts2importコマンドを実行して,jp1hosts2定義ファイル(jp1hosts2.conf)をインポートする。

    jbshosts2import -o 手順2で定義したjp1hosts2定義ファイル

論理ホストの場合
  1. jbshostsexportコマンドを実行して,jp1hosts情報の内容を取得する。

    jbshostsexport -h 論理ホスト名 > jp1hosts定義ファイル名

  2. 手順1で取得した内容(標準出力結果)をjp1hosts2定義ファイル(jp1hosts2.conf)に定義する。

  3. jbshosts2importコマンドを実行して,jp1hosts2定義ファイル(jp1hosts2.conf)をインポートする。

    jbshosts2import -h 論理ホスト名 -o 手順2で定義したjp1hosts2定義ファイル

手順2と手順3は,実行系の論理ホストで実行してください。

なお,手順3でjbshosts2importコマンドを実行したとき,jp1hosts2情報の内容がインポート前後で変わらない場合,メッセージKAVA0456-Iを出力してインポートを抑止します。この場合,該当の論理ホストは,すでに移行後と同じ環境になっているため,移行手順を実施する必要はありません。

(3) イベントサーバ設定ファイル(conf)を変更する

イベントサーバの通信設定にjp1hosts2情報を使用するように変更します。

イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsおよびremote-serverパラメーターのアドレス部分に,<jp1hosts2>と設定します。

ports <jp1hosts2> jp1imevt jp1imevtapi
remote-server イベントサーバ名 通信タイプ <jp1hosts2>

また,client-bindパラメーターの定義を削除します。

(4) api設定ファイル(api)を変更する

イベントサーバへ接続するアプリケーションプログラムの通信設定に,jp1hosts2情報を使用するように変更します。

API設定ファイル(api)のserverパラメーターのアドレス部分に,<jp1hosts2>と設定します。

server イベントサーバ名 通信タイプ <jp1hosts2>

(5) JP1/Baseを起動する

JP1/Baseを起動することで,移行前のjp1hosts情報と同じ設定でjp1hosts2情報を使用する環境になります。