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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


6.4.3 jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定された場合の動作

jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定された環境で,JP1/IM - Manager,JP1/AJS3 - Manager,およびJP1/NETM/DMなどがどのように名前解決するのかを説明します。

JP1/Baseを前提とする製品が,jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定された環境で名前解決する場合,どちらかの定義だけを参照します。jp1hosts2情報に名前解決するホストの定義がないときに,jp1hosts情報を参照したり,逆にjp1hosts情報に名前解決するホストの定義がないときに,jp1hosts2情報を参照したりすることはありません。

〈この項の構成〉

(1) jp1hosts2情報を参照する製品(JP1/IM - ManagerおよびJP1/AJS3 - Managerなど)

JP1/IM - ManagerおよびJP1/AJS3 - Managerなど,jp1hosts2情報を参照する製品は,jp1hosts情報が設定された環境にjp1hosts2情報を設定すると,jp1hosts2情報を参照するようになります。jp1hosts情報は参照しなくなります。なお,jp1hosts2情報が削除された場合は,設定されていたjp1hosts情報を参照するようになります。

以降の説明では,jp1hosts情報の設定が無効になる環境は,JP1/IM - ManagerおよびJP1/AJS3 - Managerなどを想定しています。

(2) jp1hosts2情報を参照しない製品(JP1/NETM/DMなど)

JP1/Baseのユーザー認証機能を使用するJP1/NETM/DMなどの製品は,jp1hosts2情報を参照しません。そのため,jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定された環境では,jp1hosts情報を参照します。したがって,jp1hosts情報が設定された環境にjp1hosts2情報を設定した場合でも,JP1/NETM/DMではjp1hosts情報の設定が継続されます。

(3) jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定された場合の注意事項

jp1hosts情報とjp1hosts2情報の両方が設定されている環境で,どちらの定義を参照するのかは製品によって異なります。各製品で確認してください。

JP1独自のhosts情報を利用して名前解決する場合,JP1/NETM/DMなどはjp1hosts2情報を参照しないため,jp1hosts情報を設定します。jp1hosts2情報が設定されている環境にjp1hosts情報を設定するときは,jbshostsimportコマンド実行時に-fオプションを指定する必要があります。jbshostsimportコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbshostsimport」を参照してください。