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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


6.3.3 ANYバインドアドレスの指定とは

共通定義情報のJP1_BIND_ADDRがANYに設定されているとき,サーバーバインドするIPアドレスのバージョンを指定できます。それによって,受信をANYバインド方式で設定している場合でも,IPv4アドレスだけ受信する,またはIPv6アドレスだけ受信するなどの運用ができます。

なお,ANYバインドアドレスの指定は,次に示すOSで動作するJP1/Baseでサポートしています。

〈この項の構成〉

(1) ANYバインドアドレスを指定する手順

ANYバインドアドレスの指定を共通定義情報に反映するには,次のようにjbssetcnfコマンドを実行します。

jbssetcnf ANYバインドアドレスの設定ファイル

jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。

(2) ANYバインドアドレスの設定ファイル

サーバーバインドするIPアドレスのバージョンを設定するためのファイルです。

格納場所

Windows Server 2008 R2,Windows Server 2012,およびWindows Server 2016の場合:インストール先フォルダ\conf\

Linuxの場合:/etc/opt/jp1base/conf/

表6‒2 ANYバインドアドレスの設定ファイル一覧

ANYバインドアドレスの設定ファイル

用途

anybind_ipv4.conf

IPv4アドレスだけをサーバーバインドする場合に使用します。

anybind_ipv6.conf

IPv6アドレスだけをサーバーバインドする場合に使用します。

anybind_all.conf

IPv4アドレスおよびIPv6アドレスをサーバーバインドする場合に使用します。