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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


6.1 単一ネットワークでの運用

この節では,単一ネットワークでのJP1/Baseの運用および必要となる通信設定について説明します。

JP1/Baseは,物理ホストしか使用しない場合は,初期設定(ANYバインド方式)のまま使用できます。特に通信設定を変更する必要はありません。

また,クラスタ運用する場合でも,WindowsではGUI(jp1bshasetup.exe)またはコマンド(jbs_setup_clusterコマンド),UNIXではコマンド(jp1base_setup_clusterコマンド)を使ってクラスタシステム用の設定をすれば,自動的にIPバインド方式に設定されるため,特に通信設定を変更する必要はありません。クラスタシステム用の設定をすれば,物理ホストへの通信は物理ホストが,論理ホストへの通信は論理ホストが受け取るようになります。

注意事項

JP1/Base 09-50以前のバージョンで物理ホストしか使用しない環境から,上書きインストールした場合,クラスタ運用するにはイベントサーバ設定ファイル(conf)およびapi設定ファイル(api)の設定も必要になります。

単一ネットワークでクラスタ運用している場合のJP1/Baseの通信動作を次の図に示します。

図6‒1 単一ネットワークでクラスタ運用している場合のJP1/Baseの通信動作

[図データ]