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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


5.1.2 JP1/Baseのクラスタ運用の概要

JP1/Baseを論理ホスト環境で動作させるためには,フェールオーバー時に引き継ぎが必要なデータを格納するための共有ディスク,および論理IPアドレスが必要となります。また,クラスタソフトがJP1/Baseの起動・動作監視・停止を制御できるように,クラスタソフトに登録する必要があります。論理ホストをセットアップすると,引き継ぎが必要なデータを共有ディスクに格納し,論理IPアドレスを使用して通信するように設定されます。論理ホスト環境で実行されるJP1/Baseは,共有ディスクに格納したデータを使用し,フェールオーバー時に実行系から待機系に引き継いで処理を続けられます。

次節以降では,クラスタシステムでJP1/Baseを運用するための前提条件,および環境設定の方法について説明します。