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JP1 Version 11 JP1/Base 運用ガイド


2.8.3 ローカルアクションの実行状態

ローカルアクションは,JP1/Baseの起動時に自動で起動するように設定されています。ローカルアクションが起動すると,自ホストに登録されるJP1イベントを取得し,ローカルアクション実行定義ファイルで指定した条件と比較します。取得したJP1イベントと条件が合致すると,対応するコマンドを実行します。なお,ローカルアクション実行定義ファイルの条件は上から比較するため,優先度の高い条件を上位に定義するようにしてください。

ローカルアクションの実行状態は,jbslistlcactコマンドで確認できます。実行状態には,「実行待ち」および「実行中」があり,これらの状態のアクションはキャンセルすることもできます。また,ローカルアクション実行条件の成立から実行完了までの実行状態の変化は,JP1イベントおよびローカルアクション実行履歴ログで通知します。

ローカルアクションの実行状態を次の図に示します。

図2‒42 ローカルアクションの流れと実行状態

[図データ]

実行待ちおよび実行中のローカルアクションの数は,次に示す機能で制御することもできます。

〈この項の構成〉

(1) 同一アクションの抑止

一定時間に同じアクションが複数回実行されるのを抑止できます。管理者へのメール通知など,一定時間に一度実行されればよいアクションに使用できます。抑止を設定すると,抑止時間内に条件が成立しても実行待ちにしません。

(2) 実行待ちアクション数の制限

実行待ちにできるアクションの上限値を指定できます。指定した上限値を超えた場合は,条件が成立してもアクションを実行待ちにしません。

(3) 同時実行数の制御

同時に実行できるアクションの上限値を指定できます。指定した上限値を超えていない場合だけ,アクションを実行します。上限値を超えた場合,アクションは実行待ちのままです。