2.2.1 稼働情報ファイルへの稼働情報の蓄積
稼働情報蓄積とは、稼働情報を次に示す2つのファイルに取得して、永続化することです。
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稼働情報ファイル※
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稼働情報管理ファイル※
注※ 以降の説明では、特にファイル名を併記していない場合、「稼働情報ファイル」と表記するときに「稼働情報管理ファイル」を含みます。
稼働情報ファイルに取得した稼働情報は、稼働情報抽出ユティリティを実行することで、ユーザー任意の検索条件で抽出できます。
稼働情報ファイルは、システム分析支援アダプタ起動時に作成し、定義されたファイルサイズに達したときは新たに稼働情報ファイルを作成して書き込み先を切り替えます。
開始時の稼働情報ファイルの決定
システム分析支援アダプタの起動時、前回の終了状態から稼働情報ファイルの新規作成または継続使用を決定します。前回、正常終了しているときは、新規に稼働情報ファイルを作成し、異常終了しているときは、前回使用した稼働情報ファイルを継続して使用します。
稼働情報ファイルの削除
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稼働情報管理ファイルがない場合
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save_user_dataプロパティにYを指定して作成した稼働情報ファイルがない場合
稼働情報ファイルのスワップ
稼働情報ファイルの書き込み先を切り替えることをスワップと呼びます。
スワップを行うタイミングを次に示します。
- ファイルサイズによるスワップ
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稼働情報ファイルのサイズが、システム分析支援リアルタイムモニタ定義の稼働情報蓄積関連定義のfileszプロパティに指定したサイズに達したときにスワップします。
- 書き込み件数によるスワップ
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稼働情報が1000万件を超えたときにスワップします。
- 書き込みエラーによるスワップ
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稼働情報ファイルへの書き込みエラーが発生したときは、スワップします。
障害時対応
稼働情報ファイルの出力先がディスク容量不足によって書き込めなくなったときは、以前に作成したいちばん古い稼働情報ファイルを削除して処理を継続します。稼働情報ファイルへの書き込みエラーなどが発生し、稼働情報を稼働情報ファイルに書き込めないときは、KFSE50966-Eメッセージを出力して稼働情報の出力を停止します。