4.2 HSIC-EMのインストール
HSIC-EMのインストール方法を説明します。
インストールの前に
HSIC-EMの前提ソフトウェアをインストールしてください。前提ソフトウェアについては、HSIC-EMのリリースノートを参照してください。
インストール状況を確認してください。インストール対象の環境に、インストール対象のHSIC-EMと、バージョンの異なるHSIC-RMがすでにインストールされている場合は、HSIC-EMをインストールしないでください。次のどちらかを実行してからHSIC-EMをインストールしてください。
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HSIC-RMをアンインストールする。
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HSIC-RMをアンインストールし、かつインストール対象のHSIC-EMと同バージョンのHSIC-RMをインストールする。
ユーザーアカウント
インストールはAdministratorsグループに属するユーザーアカウントで実行してください。
システム環境変数
HSIC-EMは、インストール時にWindowsのシステム環境変数を設定します。
環境変数名 |
概要 |
---|---|
HSIC_EM_ROOT |
HSIC-EMのインストールパス |
実行状態
上書きインストールする場合、以下の確認をしてください。
- テストの終了の確認
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タスクトレイにHSIC-EMのアイコンが表示されていないことを確認してください。
表示されている場合、以下のいずれかの方法で終了してください。
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Internet Explorerのアドオンのテスト終了ボタンをクリックする。
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タスクトレイのHSIC-EMアイコンを右クリックし、停止を選択する。
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- 報告書作成の終了の確認
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タスクトレイで“EvidenceShaper”が動作していないことを確認してください。
動作している場合、終了してください。
- Internet Explorerの終了の確認
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タスクバーで”Internet Explorer”が動作していないことを確認してください。動作している場合、終了してください。
インストール
次の手順に従ってHSIC-EMをインストールします。
- ユーザーアカウント制御(UAC)の設定
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ユーザーアカウント制御(UAC)機能の「管理者承認モードですべての管理者を実行する」を無効にしてください。
- Internet Explorerセキュリティ強化の構成(IE ESC)の設定
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Windows Server 2012 R2環境下では、Internet Explorerセキュリティ強化の構成が有効な状態であると、正しく動作しません。Internet Explorer セキュリティ強化の構成を無効にしてください。
- Internet Explorerの拡張保護モード
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Internet Explorerの拡張保護モードは使用できません。Internet Explorerの「インターネットオプション」-「詳細設定」で「拡張保護モードを有効にする」のチェックを外して無効にしてください。
- 前提PPの有効化
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次のOSにインストールする場合は、事前に「役割と機能の追加」で .NET Framework 3.5を有効化してください。
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Windows 8.1
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Windows 10
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Windows Server 2012 R2
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HSIC-EMのインストールの手順を次に示します。
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インストール媒体(CD-ROM)をCD-ROMドライブにセットする。
日立総合インストーラが起動します。
起動しない場合はCD-ROM内のHCD_INST.EXEを実行してください。
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起動したインストーラの指示に従ってインストールを進める。
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ユーザー名/会社名を入力する。
ユーザー名には最大50文字の文字列を、会社名には最大512文字の文字列を指定してください。
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インストール先のフォルダを設定する。
以下のフォルダにインストールされます。(※1)
「<選択したフォルダ>Hitachi\HSIC_EM\」
デフォルトでは以下にインストールされます。
「<OSインストールドライブ>:\Hitachi\HSIC_EM\」
設定値は環境変数HSIC_EM_ROOTに設定されます。
また、以下のフォルダにもHSIC-EMの動作に必要なファイルがインストールされます。
「C:\Program Files\Common Files\Hitachi\HSIC_EM」
「C:\Program Files (x86)\Common Files\Hitachi\HSIC_EM」
(※1):
<選択したフォルダ>のパスの末尾が「\Hitachi\」の場合
以下のフォルダにインストールされます。
「<選択したフォルダ>HSIC_EM\」
<選択したフォルダ>のパスの末尾が「\Hitachi\HSIC_EM\」の場合
以下のフォルダにインストールされます。
「<選択したフォルダ>」
インストール先を変更したい場合は[変更]ボタンをクリックし、任意のフォルダを選択してください。
- 重要
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絶対パスで100バイト以内の文字列を指定してください。
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UNC表記はできません。
-
ネットワークドライブは指定できません。
-
インストール先フォルダのパス中には「#」およびマルチバイト文字を指定できません。
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先頭が小文字の「u」で始まるフォルダは指定できません。
-
-
インストールを実行する。
入力内容に問題がなければ「インストール」をクリックしてください。
-
マシンを再起動する。
インストールを完了するには再起動が必要です。
インストール後の作業
インストールしたフォルダに関して、以下の条件にすべてあてはまる場合は、Administratorで、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
- 【条件】
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Administrator以外のユーザでHSIC-EMを使用する。
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ユーザーアカウント制御(UAC)機能が動作するパス(※1)にHSIC-EMをインストールする。
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ユーザーアカウント制御(UAC)機能の「管理者承認モードですべての管理者を実行する」が有効になっている(※2)。
- (※1):デフォルトでは、以下のパスがユーザーアカウント制御(UAC)機能が動作するパスです。
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C:\Program Files、C:\Program Files (x86)、C:\ProgramData、C:\Windows
- (※2):以下の手順で確認できます。
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1.[スタート]ボタンをクリックし、[設定]-[コントロールパネル]をクリックします。
2.[管理ツール]をクリックします。
3.[ローカルセキュリティポリシー]をクリックします。
4.[ローカルポリシー]-[セキュリティオプション]を選択します。
5.[ユーザーアカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行する]ポリシーのセキュリティ設定が有効になっているか確認します。
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- 【コマンド】
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以下コマンドを実行しインストールフォルダにアクセス権限を付与してください。
icacls %HSIC_EM_ROOT% /t /grant everyone:(OI)(F)